▽海賊/ロー

「あっ猫!」
「…あ?どこにだよ」
「ほらあそこあそこ!白地で黒ぶち模様の!」
「……ああ」
「…なんかローさんみたいな猫ですね」
「……はあ?」
「ぶち模様とかが」
「…偏見だな」
「そうですか?性格とか立ち振る舞いもそっくりだと思いますけど」
「…はァ?」
「ほらそのツーンとしたとことか」
「あ?」
「気高いとことかつれないとことか」
「………どこが」
「まあ自分じゃ分からないですよね」
「……そうかよ…ん?」
「?どうしました?」
「おいアレ」
「ん?…あ、猫に、子犬が着いて行ってる…?」
「変な犬だな」
「……猫のことを親か何かかと思ってるんですかね?」
「…さあな」
「……にしても、あの猫酷いですね。子犬のことガン無視だなんて…あんなに懐いてるのに」
「ふん、まるでお前みてェだな」
「………は?」
「おれにかまってもらえねェでも、ああやって尻尾降りまくって寄ってくるとことかそっくりじゃねェか」
「そ!!…れは…」
「仮におれが猫なら、お前ェは犬だな」
「!!」
「それも忠実な方の」
「な、な!」
「よしじゃあ行くぞ忠犬」
「ちゅ!?」
「文句あるか?」
「…ないですけど…」
「…けど…なんだよ?」
「……ローさんはただの猫じゃなくて身勝手な野良猫ですね」
「は?」
「おかげで着いて行くのが大変だワン」
「………っ、お前ェ馬鹿だろ」
「ん?」
「ワンって…(可愛いんだよ)」
「なんですか」
「………なんでもねェよ」
「??」
「(語尾がニャンだったらよかったのになんて思うわけがない)」

20131227


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