▽排球/及川

「せーんぱい♪」
「……出た。キモウザ及川」
「ちょ、キモウザってヒドい!」
「だって事実じゃん。今日もウザいくらい女子にキャーキャー言われてキモかったよ」
「え?…もしかしてそれってヤキモチですか?」
「ん?頭大丈夫?」
「モッチロン!いやー嬉しいなあ!先輩がヤキモチ焼いてくれるなんて」
「焼いてねーし」
「照れなくてイイですよ」
「いや照れてねーし」
「可愛いなあもう」
「ウザいキモいくたばれ」
「ちょ、先輩、女の子がそんな汚い言葉使っちゃだめですよ」
「うっせ指図すんな。つーか」
「?」
「いい加減早く部活行けバカ。岩泉クンがまた心配して捜しにくるんじゃないの」
「大丈夫ですよ!」
「…は?」
「だって岩ちゃんには先輩を口説きに行くって伝えてあるカラ!」
「…………。」

及川の抜かりの無さに驚きを通り越して呆れさえ感じた瞬間だった。

20131106


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -