マルコside小説 | ナノ

#34 私の干渉



ナミとサッチ先輩が付き合いだしたらしい。
何故こうなってしまったのか・・・
途中から目を離していたのでよく分からないが、なんでも

「割と気が合うし、なによりお金持ちだしね」と、

大半が後者ではないかと思う発言をしていた。

別に、恋愛は当人同士の問題なので、どうこう言うつもりはないが・・・

どちらも知っている相手だからか、何か・・胸がドキドキ、ざわざわしてしまう。


「マルコ先輩!ちょっと、ちょっと」

私の呼び掛けに、どうした?と言いながらも、手を取り、またもや誰も居ない教室へ連れ込む彼。

「あっ、いや、此処じゃなくても」

直ぐ終わるんでと断るも、いいから座れと腕を引かれる。

「・・・何ですか?この体勢」

「いいから。なんだい?」

私が意義を唱えるのも仕方がない。

なぜなら胡坐をかいている彼に、またがる様に座らされたからだ。

あまり良くないのだが、話を進める事にした。

「ナミとサッチ先輩の事聞き・・・ま・・した?って!?」

何で脱がすんですか??と、さも当たり前の様にブラウスのボタンを外していく彼に静止をかける。

「気にすんなよい。話続けろい」

「・・・・だから、聞きましたか?」

「ん。聞いたよい」

「やっ!マルコ先輩!!」

彼はその間も着々と服を脱がせ、私は既に胸を露わにされていた。

「ダメですよ!ここ学校・・・わっ!!」

静止をかけるのが一足遅かった私の乳首は、既に彼の口の中だ・・

「うへ?どえばごうすだ?」

「・・・何て言ってるかわかりません。離れて・・くだ・・さい!!」

力一杯離そうとするが、びくともしない。

止めて下さいと口では言っているが、実を言うと、胸にしゃぶりついている彼は以外とかわいく、密かにお気に入りである。

「もう・・サッチ先輩は何て言ってましたか?」

「あぁ、かわいい彼女が出来ただど」

「それだ・・んっ!・・けですか?」

「おう。他人の恋愛なんか干渉すんなよい」

#name#も暇だねいと言いながら、急に目付きが変わった彼は、

「そんな事より・・よい」

でた。彼の必殺おねだりモードである。

だが、ここは学校。絶対折れる訳にはいかない。

「ダメですよ。ここ学校ですからね?」

お家に帰ってからにしましょうと、彼の頬を両手で包み込みながら、やんわりと言い聞かせてみるが、

「残念だったねぃ・・・#name#」

そう言う彼の股間は・・・既に手遅れとでも言う様に硬くなっていたのだった。


その後、授業を一限さぼって彼に愛された私は、学校でマルコ先輩に近づくのは危険だと学習したのだ。

結局マルコ先輩は、二人の問題だから口出しするなと、どうせなら玩ばれて、ボロ雑巾の様に捨てられてしまえと笑っていた。

確かに二人の問題だと、もう干渉しないどこうと決め教室に入ると、

「あら、さぼり娘」

マルコ先輩の所に行っていたと知る彼女は、ニヤニヤと言葉を掛けてくる。

それを苦笑いで返し、ふと後ろを見ると、澱んだ空気を纏ったサンジ君を発見してしまった。

「ど、どうしたの?」

「あぁ、彼氏が出来たって言ったら…あれよ」

見るも無惨な姿の彼に、紹介した手前、少し罪悪感に覆われる。

「ったく、うぜぇ。」

#name#が紹介なんかするからだと、少し避難めいた事を言われた途端、

「#name#は関係ないだろ」

結ばれねぇもんは、どう足掻いたって無理なんだよ

と言いながら、チラリと此方を見てローは教室を出て行ってしまった。

その言葉に胸がチクリとしたが、ローの言う通りだ。

「そりゃそうだな」

悪かったなと、納得したのかサンジ君の机に蹴りを食らわせ、うぜぇと怒鳴りだした彼を横目に、

「ナミ。うまくいくといいね」と、

彼女達を温かく見守る事にした私は声をかける。

ナミもサッチ先輩も大切な人達だ。幸せになって欲しい。


「どうもありがとう」

そう言う彼女は、とても素敵な笑顔で笑っていた。












「それより、見てよ!」

買ってもらっちゃったと、嬉しそうに語る彼女の手には、ダイヤの散りばめられた指輪にネックレス…


「今日は、お洋服買いに連れて行ってくれるんだって」

ウキウキと、どんどん目を輝かせている彼女に、
私の目は、どんどん細くなっていったのだった。





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