マルコside小説 | ナノ
#22 彼の醍醐味
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マルコ先輩からのしつこいくらいのセクハラを避けつつ、無事、食事も片付けも終わった処で、またもや私と彼の戦いは勃発したのだ。
「お断りします」
「何でだよい!?」
「絶対に嫌嫌嫌です!!」
「#name#。こればかりは…譲れねぇなぁ」
この、彼の言う"こればかり"というのは、一緒にお風呂に入ろうと言う彼の要望の事である。
しかし、いくら嫌だと言っても全く引かない。
それに、これ程の食い付きだ。私が入っていたら、無理矢理乱入してくるだろう。
それにだ。前に下着を隠された前科がある。彼を一人きりにするのは危うい…
「わ…分かりました」
「ほんとかい!?」
じゃ早速入ろうかねぃ。行くよい。と、至極ご機嫌になった彼はバスルームへ直行だ。
「よし。服はオレが脱がすからねい」
「………」
もう、何も言うまい。
さっきの戦いで、私のHPはゼロに近い。
至極にやつき顔の彼は、一枚一枚厭らしく脱がせて行く。
その間、私から目線は外さない。下着のみにされた処でやっぱり聞いてみる事にした。
「マルコ先輩…あの…」
どうして、いつも目線を外さないんですか?と。
「はっ、その方が…#name#が恥ずかしがるだろい」
それに、顔が見たいんだと、彼は意地悪そうな顔で言ってきたのだ。
な、成る程。羞恥心を煽ってる訳か…。ドSめ。
「そ、そうですか…」
そうして彼は、ニヤニヤ顔のまま、ブラのホックを外すと少し押さえ付けてバッと下に剥ぎとったのだ。
すると私の胸がプルンと揺れ、それを楽しむかの様に更に口角が上がっていく。
「いやっ!」
両手で胸を隠すも、ダメだと言って掴まれる。
指を絡めて両手を繋がれ、そのまま後ろに持って行くと、自然と付き出すようになる胸にマルコ先輩は顔を埋めてきた。
そしてフルフルと首を振りながら
「幸せだよい」
と言う彼の変態発言に、体が固まった気がした。
「先輩…」
大丈夫ですか?と言うニュアンスを込めて口にした。
するとマルコ先輩は、
「#name#の前では、オレは全てを晒けだせるんだい」
だからよい、#name#も全て見せてくれよい。と。
心にじんとくる言葉を口にしたのだ。
そんな感激してしまう発言に呆けていると、
「じゃぁ、洗おうかねい」
「はっ!いつの間に…」
ほんと、いつの間にか生まれたままの姿にされ、ご丁寧に椅子に座らされている私。
「あ、洗うって!」
「おぅ。全身オレがキレイに洗ってやるよい」
これぞ、一緒に風呂に入る醍醐味だろい。と偉そうに言っているマルコ先輩…
「もちろん…拒否権は…」
「ないねぃ。」
キッパリ。そうキッパリ言い切った彼は、さぁ、まずは…と、目をキラキラさせてスポンジの泡を立てていたのである。
「あっ!ち、ちゃんと洗ってくださいよ!」
「洗ってるだろい」
「洗ってなーーい!!」
「よいよーい」
「……ふざけないで下さい」
「…ょぃ」