マルコside小説 | ナノ

#09 幸せ顔



サッチside



マルコのヤローが最近おかしい。
正確に言うと、あの#name#ちゃん事件からだ。

学校を休んでた日は、腹が痛ぇなんて、みえみえの嘘を付いてやがったから、てっきり振られたんだと…思ってたんだかな…


それが、コレだ。

一人でニヤケるは、ブツブツ独り言は言うわで…

正直、キモいぜ!マルコさんよぉ。


オレはいいぜ、何となく分かるからな。

だが、周りを見てみろよ。

兄弟達は皆ドン引きだぜ?

ハルタなんか、お前に激突されたのを、未だに根に持ってやがるぞ。
謝ったか?お前。


今はリビングで、何やら雑誌を見てやがるが…

…何見てんだ?

オレは奴の背後から、そーっと覗いてみる。

インテリア雑誌??
何だそれは。色気ねぇな。

「お前、そんなのに興味あったのか?」

オレは思わず声に出す。

いきなりの背後からの声に、至極驚いたマルコの顔が見物だ。滅多に見れないだろう…


「何だよい!」

勝手に覗くなよい!
などと言っているが、オレだって気になる。

「何で、インテリア雑誌なんて見てんだ?」

興味あんのか?
と、まぁ、知らない事は、とことん調べあげる奴の事だ。素直に聞いてみた。



「…が…よぃ…」

「あ?何だって?」

しっかり喋れよ。キモバナナめ。

「#name#がよい!一人暮らしすんだよい!!」

そんなでけぇ声で言わなくても、聞こえるっつうの…

「はーん、成る程な」

オレはニヤケ顔で奴を見ながら言ってやった

「で、一緒に家具を買いに行く訳だ」

「そうだよい!」

だから声がでけぇっつうの。ん?と言うことはだ、#name#ちゃんとは上手くいったと言う訳だ…

「そうか、良かったなマルコ!」

「お、おぅ」

と、普段のマルコからは想像もつかねぇ、何とも言えない幸せ顔だ。

やっぱりキモいぜ!マルコさんよぉ!





「おーい!みんなー!」
マルコに彼女が出来たらしいぜ!!


幸せは皆で分かち合おうぜ。兄弟。






「へぇーお前に彼女が?」

「おめでとう。マルコ。紹介しろよ?」

「どんな子だ?」

「そりゃめでたいな」

「マルコも女に興味あったんだな」

「彼女か…」

「それで、あのニヤケ顔だったのか」

「めでてぇな。今日は飲もうぜ」

「おめでとう。マルコ。でもその前に謝ってよ(黒笑)」




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