鬼畜な彼の愛し方番外編 | ナノ

過去拍手番外編その壱



ありきたりなバラエティー番組を観ながら、私の膝枕でゆるゆると太股を撫で寛いでいたマルコ先輩にふと頭を過った疑問を投げ掛けた。

「マルコ先輩…」

「あ?」

「あの…画像。どうしたんですか?」

「あ?あぁ…」

私を苦しめ続けた忌々しいあの画像の事だ。
付き合い出した今ならもう必要ないのではと…そう思いサラリと口にしてみた。

「マルコ先輩?どうしたんですか?あの画像」

「あ?…ねぇよい、消した」

「…そうですか。よかった」

「……」

彼女は知らない。
あの画像は翌日すぐに彼の携帯へと転送され鍵付きで大事に保存されている事を。
そして付き合い出した今でさえ、至極緩んだ顔でその画像を食い入るように見詰めている彼の事も。

知らぬが仏のお話である。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -