鬼畜な彼の愛し方 <img src="//img.mobilerz.net/img/i/63879.gif" border=0 align=absmiddle /> | ナノ

嫉妬×快楽





あの最悪の日から一夜明け、憂鬱な気持ちとズキリと違和感のある下半身を不快に思いながら学校の門をくぐった。

あれから名前と携帯番号を聞かれ、同時にマルコ先輩のアドレスも教えてもらった。
正直、もう顔も見たくない。しかし、彼の元にはあの如何わしい行為が納められた写真がある。
あんなものばら蒔かれるのは心の底から御免だ。

それにしてもあれのどこがファンクラブがある程人気の先輩なのだろうか。あんなのただの鬼畜変態強姦魔じゃないか。

あんな人に、あんな訳も分からぬ変な人にまさか初めてを捧げる事になるなんて、一生の不覚どころではない。


そんな朝から不機嫌丸出しの私に、至極優しい手付きで頭をポンポンと撫でる天使が現れた。

「なーに怖い顔してんだ?可愛い顔が台無しだぞ?」

「あ、エース先輩!」

エース先輩。私が密かに恋心を抱いている相手だ。

爽やかで太陽の様に暖かく照してくれる笑顔。分け隔てなく優しい態度。まさに理想の男だ。

「ちょっと…昨日嫌な事がありまして…」

「なんだ?相談なら乗るぞ?どうし」

「よぉ、エース。朝からナンパかい?」

「げっ!?」

「…げっ?随分躾のなってない子だねい」

「あ?そんな事ねぇよ。#name#はお利口だよな?」

「っ…は、はい」

「へぇ…お利口ねぇ…」

「なんだよマルコ。#name#に絡むなよな?俺の大切な後輩なんだからさ」

「あぁ。わかったよい…じゃぁねい」

愛しのエース先輩と不機嫌の根元が知り合い…否、友達だった事に酷く困惑した。

私を通り過ぎる瞬間、ふっと笑ったマルコ先輩に、昨日の悪夢が甦り背筋に嫌な汗が伝う。

「#name#?どうした?」

「何でも…ないですよ、あ、では」

「お、おう!じゃぁな」


嫌な予感しかしない。あのマルコ先輩の不適な笑みは、絶対よからぬ事を考えてそうな笑いだった。

教室に着き机に突っ伏しながら、身体中を駆け巡る不安感に耐えるように身を固めた。

よりにもよってエース先輩の友達に…
私の恋は終わったも同然だと、深い深い溜め息を吐いたと同時にポケットからの振動に体が跳ねる。

恐る恐る画面に目をやると、そこには着信メールなる文字。そして案の定送信者はマルコ先輩であり、放課後空けておけの一言。

しかし無視は出来ない悲しい定めに、私は泣く泣く了承の返信を送った。




そうして願ってもいない放課後。
待ってましたと言わんばかりの笑顔で私を迎えたマルコ先輩は、グイグイと手を引きながら校門を目指している。

「あ、あの…どちらへ?」

「あぁ。俺の家だよい」

「ぇっ!?嫌ですよ!家なんて…」

「#name#…お前は俺のもんだって言ったよねい?」

「そんなっ…」

「ふん、諦めろい。」

「っ…」


そうして連れて来られた馬鹿でかい家に、思わず怯む私をグイグイと引き摺る様に部屋まで連れてきたマルコ先輩は、パタリと戸が閉まると同時にベットに押し倒した。


「やっ、待ってくださいっ!」

「待つかよいっ、朝は…随分見せ付けてくれたじゃねぇか?」

「見せ…な、なんの事ですか!いやっ…」

「エース…の事…だよいっ」

話ながらも、彼は手慣れた手付きで服を脱がしていく。ブラの上からグニュリと胸を鷲掴みにした所で、鋭い視線と共に言葉が繋がれた。

「何度言ったら分かるんだい?お前は、"俺の"ものだよい」

「ものって…私は…んっ」

反論を許さないとでも言うように胸の先端を摘ままれた。そしてぐりぐりと指の腹で弾きながら、こんどは優しい目付きで唇を重ねてくる。

強引で横暴な態度とは裏腹に、マルコ先輩のキスはとろけるように甘く、体の力が抜けてしまうような、そして残りの理性を吹き飛ばしてしまう様な感覚にさせる。

「わかったかい?#name#?」

「んっ…は、はい」

「よし。いい子だよい」

二回目ともなれば昨日のような痛みは感じられず、そして今日のマルコ先輩は、とても優しく抱いてくれた。丹念に施された愛撫によって、本能に蝕まれた私の体は彼を待ちわびるかの様に疼いている。

「ククッ、そろそろ欲しいかい?」

「ぁっ…は…はい」

「いいねぃ…従順な女は好きだよい」

「んっ…んっ…マ、マルコせ…」

「はっ…やっぱり凄いねぃ…くっ…お前は…最高だよいっ」


彼が言う最高という言葉の意味はよく分からなかったが、昨日は感じる事のなかった凄まじい快感が私を襲った。彼のものが出入りをする度に、ゾワリゾワリと全身を襲う快楽の波に私はまるですがる様にマルコ先輩にしがみついていた。


どうしてこんな事に…そんな想いはいつの間にか消えていて、好きでもない人に無理矢理されているこの行為を、私は気づかぬ内に受け止めてしまっている自分がいたのだった。




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