エミ姉からの一周年記念
うっすらと射し込む光に、#name#は意識を浮上させた。朝日が射し込む部屋を見渡せば、そこはマルコの部屋で後ろから抱き込む熱がマルコのものだと気がつくのは容易だった。
首だけを後ろにやると、マルコの柔らかな金色の髪が鼻を擽った。
あ――――、あれだけパイナップルのヘタにしか見えなかったマルコの髪が、マルコが卑らしく思える。って、ヤダっ!!!!!!!!恥ずいっ!!かなり恥ずいっ!!
一人わたわたしていると回されていた腕がギュッと力が籠められる。
「目ぇ醒めたかよい…。」
「………ん、」
眠たげな声が耳を擽り、#name#は顔を赤くした。
マルコはゆっくりと躯を起こし、サイドテーブルにあるタバコに手を伸ばした。ゆったりとした仕草で煙を吐き出すマルコに、ドキドキと高鳴る鼓動が#name#にはやけに煩く聞こえる。
「そんなに見つめられたら、穴があいちまうよい…」
「へっ!?」
#name#の熱い視線に、ニヤリと口角をあげるマルコは、片手で抱き寄せると、#name#の額にチュッと可愛らしいリップ音を立てて唇を落とした。
顔を赤くして慌てる#name#にマルコは、吐き出されたばかりの熱が頭をもたげてくる感覚に苦笑した。
漸く、甘い関係になれたのは勿論、可愛い恋人が自身の胸に凭れ、毒を吐かずに顔を赤くしているのだから、仕方がないことだ。
「#name#……………」
甘く囁けば、可愛い恋人は小さく震える。
「#name#………」
露になった肩に口づけを落とすマルコ。
いやいや、と首を振る#name#は、先ほどまでの淫らな姿を彷彿させ、更にマルコの熱を煽った。
「#name#………、もう一度いいかよい…」
それでも返事がない#name#だか、小さく震える躯をマルコはそのまま今一度ベッドに押し倒した。
「くっ………、ぷっ、もうダメ…っ」
真っ赤になって震える#name#に唇を落とそうとすると、顔を逸らされた。
「…………#name#?」
それでも、恥ずかしがっているのだろうと、#name#の顎を優しく自身に向けると瞳は潤み、揺れ動いていた。
「っぷ……はっ!!もうダメ!!ぷっぷぷ…」
いきなりマルコの躯を押し返し、上半身を起き上がらせる#name#にマルコは目を見開いた。
小さく震えていたのは、笑いを我慢していたのか、吹き出して笑い出す#name#に、今まで二人を包んでいた甘い空気は何処かへ飛んでいってしまった。
「ぷぷぷっ…、もうダメ!!笑っちゃう」
だんだんと不機嫌になるマルコを余所に、更に笑う#name#。
「何がだよい…………。まさか、お前ぇ……この後に及んでまだパイナップルとか言うんじゃねえよない」
怒気を含んだ低い声にも#name#は一向に笑いが止まらず、それでもちょっと待ってと、笑いが収まらないと話しも出来ない様子にマルコは蟀谷にピキピキと青筋を立てはじめた。
「ちょっ…ちょっと待って、ぷっぷぷ…。違、違うの」
なんだい…。照れてんのかよい。
「パ、パイナップルじゃなくて……ぷっ。なんか、エロエロなマルコ見たら…ぷぷ…。」
エロエロで悪かったねい…。
「マルコの頭が、ぷぷ。大っきなバナナに見えちゃって、ぷぷっ」
あー、笑える!!バナナだバナナだ、と笑う#name#に言葉を失ったマルコは、がっくりと項垂れた。
既に、怒りを通り越し言葉が出ない。
あー、
なんて女を好きになったんだよい。
人をパイナップルだ、バナナだ、なんて女だよい…。
しかし、手放す気が全くない俺の負けなんだろうねい……………。
――――だったら
「……パイナップルから昇格したねい。エロバナナ、結構じゃねえかい。テメェの男だ、しっかり咥えろよい?」
「えっ、えっ?」
マルコの部屋には#name#の悲痛な叫び声が響いた。
(爽やかなパイナップルのほうが良かった……)
(バナナのほうが栄養価が高いよい………。しかも、一年熟成させた完熟バナナだい、しっかり咥えろよい?)
(腐り落ちてしまえ…)
(まだ、喰いたりねぇみたいだねい?)
(すみませんっ!!)
↓エミからのお祝いのお言葉(お叱り)笑
一周年おめでとうございます(^o^)/
一周年とは何の関係もない夢ですが、取り敢えずマルコとの関係が「一年」と言うことでお許し下さい。
あ、後一言!!
一周年とか、こ―ゆうことは早めに言いなさい!!慌て書くから、こんなんもんしか贈れないんだよっ!!
はい、すみませんm(__)m言い訳です。
とにかく、これからもお互いに頑張りましょう!
一周年本当におめでとう(*^▽^)/★*☆♪
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