エミ姉からの一周年記念
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☆花火☆のエミ姉に一周年なんですなんか下さいとジリジリと催促しましたところ!もっと早く言えよバカチンと言いながらも心優しいエミ姉様(☆ε☆)
書いてくださりました!ましたよ!
エミ姉様ありがとうございます(^^)とてもとても嬉しゅう御座います!
良く晴れた、落ち着いた気候に入ったある日、甲板でぼんやりと海を眺めるパイナップル…。
もとい、恋人であるマルコ。
夏島気候に入ったばかりでそれほど暑くはないが、南国フルーツがやけに似合う天気だ。
うん、マルコは夏がピッタリだね。
「……お前、煩いよい」
「すみません…。口に出してましたか?」
天気とは正反対にアンニュイな雰囲気を醸し出すマルコに謝ってはみるものの、反省などしていないマルコの恋人の#name#だった。
「どーしたの、パイナップルが萎ってるよ?」
ケタケタ屈託無く笑う#name#にマルコはため息を吐いた。
そう、マルコは悩んでいたのだ。
明日で恋人同士になって一年。今の会話で解るように恋人である#name#は………、ぶっちゃけ、ふざけた奴だった。良く言えば、天真爛漫。勿論、そんな彼女を本当に愛してはいるのだ。
――――が、マルコとしては、もう少し甘い関係を望んでいたのだ。
『#name#、愛してるよい』
『サンキュー!!』
片手を上げて応える#name#。それが悪いわけではない。ただもう少し、もう少し雰囲気を察して欲しいのだ。マルコとて男なわけだし、全く手を出していないわけではない。が、恥ずかしいからなのか淡白なのかは解らないが、いつも寸での所で逃げられてしまう。
そんな事を考えてるとは露知らず、じっと見詰めるマルコに#name#は首を傾げた。
「マルコ、お腹でも痛いの?」
眉間にシワを寄せて悩むマルコに、トンチンカンな心配をする#name#に更にため息を吐いた。
「………ちげぇよい」
「変なマルコ。」
そう言って甲板を後にしようとする#name#の腕を掴んだ。
「なに?マルコ」
「流石に、もう少し色っぽい関係になりたくはねえかい?」
「えっ?無理っ。」
「……………即答かよい」
内容は恋人同士、男女の営みについてなのに、何故か牽制し合う二人はピリピリとした空気の中睨み合っている。
「何でだよい。お前ぇは俺のこと好きなんじゃねえのかい?」
「好きだよ」
「じゃあ、何で無理なんだよい。別に初めてってわけじゃねぇだろい?」
「うん、初めてではない。」
ガックリと項垂れてしまう。
先ほどのお断りの即答といい、初めてではない宣言。聞いたのは自分からとはいえ、はっきりと宣言されては気分も悪くもなる。
「じゃあ、何でなんだよい。」
ここで怒って声を荒げては元も子も無い。と、マルコは努めて冷静に問いかけた。
しかし、#name#から発せられた言葉にマルコは愕然とした。
「えぇ〜、だってマルコの頭見ると笑っちゃって、そうゆう色っぽい?雰囲気になれないんだも〜ん」
だって、パイナップルだよ!?と、あっけらかんとした#name#にピキピキと音がしそうなほど蟀谷に青筋を立てるマルコに#name#は、どうしたの?と全く解っていなかった。
「ほう〜、じゃあ俺の頭を見なきゃ問題はねえよない?」
「バッカじゃない?顔見ないで色っぽいことなんか出来るわけないじゃ〜ん。」
キャアッ!!
「出来るってこと教えてやるよい」
担ぎ上げられて呆然とする#name#とは正反対にマルコは口角を上げ、ずんずんと船内へと足早に向かった。
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