リクエスト キリ番 | ナノ

キリ番11111を踏まれた


マルコ先生ver 番外編
☆お題提供☆
【お泊まり&微裏】
*ほんと少しですが、裏表現が御座います。
苦手な方はご遠慮ください。


今日も茹だる様な暑さにうんざりしながら家路に着き、夏バテ気味な身体に、冷たいレモン水を流し込む。

お風呂でも入ってさっぱりしようと、脱衣所の扉を開けたまでは良かったのだが、
そこで目に飛び込んできた映像に、

「キ、キャァァァーー!!」

私は断末魔の叫びを上げる事になる。

「イヤァーー!!」

そう叫びながら私は携帯電話を片手に逃げる様に部屋を飛び出した。
一気にエントランスまで逃げ出し頭に思い描く人物に助けを求める。

「マ、マルコ先生!助けてください!」

「…どうした?」

「兎に角!今すぐ来てください!怖い・・・」

「い、いや…だか」

まだ会話の途中だったが、切羽詰まった雰囲気を醸し出す為に私は電話を急いで切った。

これで彼は必ず来てくれると打算的な思考を張り巡らせ思わずあがる口角。
それに切羽詰まっているのは本当だ。

そうして彼を頼りに携帯を握り締め、逸る気持ちを抑えながら到着を待つ事数分。
暫くして本当に来てくれた彼に感激のあまり勢いよく飛び付いた。

「マルコ先生!!」

「・・・で、何があったんだい?」

何だかんだでいつも優しい彼に、私は事の成り行きを話し彼を部屋へと連れ込む事に成功した。


「どこだい?いねぇじゃねえかい・・・」

「同じ場所にずっと居る訳ないじゃないですか」

「まぁ、確かに・・・」

私が断末魔の叫びを上げ彼を呼び出した原因。
そう。ゴキ太が現れたからだ。

「ささ、お茶でもどうぞ」

「・・・#name#、まさか嘘つ」

「付いてませんよ」

これは事実だ。胸を張って言い切れる。

「…ったく」

そうしてソファーに座る彼に、新婚みたですねと言いながら隣に腰を下ろした。

「はぁ。これ飲んだら帰るよい」

「はっ!?ダ、ダメですよ!」

それは許可できない。
だってまだ、退治さえしていないし、なによりこんなチャンス、滅多にない。

「ちゃんと退治してから帰ってください!」

「だから…いねぇじゃねぇか」

「居ますよ!この目で見たんですから!!」

そうして必死の説得により、彼を引き留める事に成功した私は、

「お風呂…入ってもいいですか?」

未だ入れずにいたお風呂を、希望してみた。
勿論見張り付きで。

「…はぁ。ほら、さっさと入れ」

「はいっ!」

彼と共に、現場である脱衣場に行き、戸惑いもなく脱ぎ出す私。

「お、おい!」

「いいんですったっぷり見てください」

「はぁぁ……」

盛大な溜め息を付ながら、視線を反らすマルコ先生。

「なんなら、一緒には」

「入らねぇよい」

「ですよね…」

そんな即答で私からの素敵なお誘いを断った彼の見張りのもと、ゴキ太に出会う事なくお風呂を満喫した私は、上がる直前に部屋へ行ってしまった彼の元へ…

バスタオル一枚で登場してやった。

「またお前は…」

服を着ろだの、アホだの痴女だの私に罵声を浴びせる彼。

「痴女って・・・あんまりです」

「言われたくなかったら、服を着ろよい」

「嫌ですよ。暑いですもん」

「着ないなら帰るよい」

「なっ!!帰ったら、この姿のまま追いかけますよ!!」

「・・・・・・・」

そうして苦虫を噛んだ顔の様なマルコ先生ににんまりとしながらも見事引き止め作戦に成功した私は、少し調子に乗り始めた。


「ねぇ、マルコ先生?」

「あ?げっ!!ちょっ、近づくなよい!!」

何故彼が、"げっ"なんて避難的な言葉を私に向けたかと言うと、

「私の胸・・・マルコ先生の好みですか?」

そう。バスタオルをずらし、胸を彼に晒したからである。

「いいから、隠せ!!」

思いっきり顔を反らして、少し怒った声色で胸を隠せと言ってくるが、却下だ。

私はそのまま、お得意の膝の上に座り、彼の手を胸へと持ってくる。

「どうですか?形、大きさ、触り心地、好みですか?」

「・・・・」

とびきりの笑顔でそう問いを投げ掛けてみるが、彼は無表情。

晒されていた胸は、彼の手によって覆われている為、今は此方を向いているマルコ先生。

「どうですか?マルコせーんせい?」

「・・・・・・・」

それでも、眉一つ動かさず、無言な彼。

「ぇ・・・無反応」

彼の態度に、私のガラスのハートにひびが入る。
なんて事だ。女の胸を直に触っているというのに、この態度。

やはり、私だから何も感じないのか・・・
これって・・・脈なし所の話じゃない。

少し泣きそうな顔になった私に、漸く彼が動いた。

「#name#。何がしたいんだい?」

前にもあったねい。何だい?そんなに揉んで欲しいのかい?と、無表情のまま聞いてくる彼。

「はい!揉んでください!」

前にもとは、看病してくれた時の事だろう。あの時で免疫が付いた私は、彼の言葉に食い付いた。

あわよくば、このまま初体験を彼に捧げたい。

「へぇ・・・」

そう言いながら、ゆっくりと手を動かし始めたマルコ先生に、一気に顔が赤くなった。
そんな私を面白そうに捉えながら、形を変える様に、強弱を付けながら揉みしだくマルコ先生は至極意地悪そうな顔をしている。

「どうした?顔が赤いよい」

そんな言葉を吐く彼に目線を合わせれば、意地悪だが少し困った様な表情の目とぶつかった。

「だって・・・好きな人にこんな事されたら・・・」

恥ずかしいに決まっている。嬉しさ半分という所だ。

「自分から誘ったんだろい?」

そうして彼の親指が、胸の先端を弾いた。

「ぁっ!」

「ククッ。どうした?」

「っ・・・!!!」

私の反応を意地悪顔で楽しむ彼に、いつまでも子ども扱いしないで欲しいという気持ちを込めて、唇を重ねた。

そんな私の口付けに、両手で揉んでいた手を片方解き背中に回す彼。

まるで答えるかの様に、舌を絡ませてくるマルコ先生に、

「先生・・・ベット行きましょう?」

そう提案するが、

「・・・ダメだ」

そうして、電池が切れたみたいに手の動きが止まり、バスタオルを私に巻きだす。

「えーーー!?止めちゃうんですか?」

ここまでしといて?と付け加えれば、

「・・・女がそんな事口にするんじゃねぇよい」

心底呆れ顔でそう言われ、再度服を着て来いと今度は命令口調で言われる。

「むー。蛇の生殺し」

「それも女が使う言葉じゃないねい」

「・・・・・」

そうして、パジャマに着替えた私は、彼にも着替えを差し出す。

「はい!これ着てください」

「・・・何でだよい」

「だって、退治するまで帰れませんよ?今日はお泊りです!」

「・・・・」

彼に差し出した着替え。
以前、彼に無理矢理買わせたお揃いのパジャマ。

念願のペアルック姿を満喫しながら、寝床に就く。

「はぁ・・・」

「マルコ先生、溜め息ばっかり」

そう言いながら、ピトリと寄り添う。

「くっつくなよい・・・」

「嫌ですよ。こんなチャンス滅多にないですもん。あ、腕枕希望です」

「勘弁してくれ・・・」















以上、★とまと様★リクエスト【お泊り&微裏】でした。
とまと様・・・如何でしょうか(´ж`)
少しでもご希望に添えていれば嬉しい限りでございます。

では、11111hit本当に有難う御座いました。

2011.07.15 byノア







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