リクエスト キリ番 | ナノ

10000hit感謝小説


マルコ先生ver番外編
意味もなく、誕生日ネタです(θжθ)
10000hit感謝感激ありがとうございます(´ж`)ノ~キミニサチアレ





今日は私の誕生日。
学校に着くなり、顔を合わせたナミとロビンから祝福の言葉とプレゼントを貰った。

彼女達に貰ったプレゼントは、リクエスト通りのパジャマとスリッパ。
何が欲しいと聞かれた時に、たまたま買おうとしていた物をリクエストさせてもらったのだ。

「ほんとありがとね!大事に使います」

心を込めてお礼を述べた処で、実はもう一つあるのよ少しにやけた顔のナミがガサガサとカバンを漁りだす。

「はい、どうぞ」

「何?開けていい?」

「ダメダメ。マルコ先生の前で開けなさい」

わかった?と念を押され、頭にハテナを浮かべたまま放課後を向かえた。

勿論、放課後はマルコ先生の元へ行くのだが、彼は私の誕生日など絶対に知らない。
なので自分からおねだりをしなくてはならないのだけれど、実を言うとそのおねだりはもう既に決めてあったりする。



「マルコ先生!!大変です!!」

「煩いよい…なんだい?」

部屋へ入るなり鬱陶しそうに眉間に皺を寄せ、どうせ下らない事だろとでもいうように手元の資料を見つめる彼に勢いよく詰め寄り、今日は何の日かご存知ですか?と、真剣な表情で問い掛ける。

「今日かい?…ちょっと待てよい」

そう言って、キーボードの上に指を滑らせながら

「んー、今日は…豆腐の日だねい」

と、突っ込みどころが難しい返しをうんざり顔で見つめながら溜息が出た。

「なんだい?その顔は。#name#が聞いてきたんだろい」

「今日はですね、実は…私の誕生日なんですよ!」

「へぇ…そうだったのかい」

これ以上聞いても無駄だと判断し、意気揚々と本題に触れればまぁなんとも気の抜けた返しが返ってきた。

かなり反応の薄い受け答えにしょんぼりとうな垂れたのも束の間、クスクスと喉を鳴らしながらその様子を窺っていた彼が口にした言葉に、私は勢いよく顔を上げる事になる。

「どうせプレゼントくれって言うんだろい?何がいい?」

「はい!プレゼントはマルコ先生で!」

その言葉を聞いた刹那すぐさま返した言葉は速攻で却下され、他にないのかと呆れ顔を向けられた。

「じゃぁ…今日、マルコ先生がうちに泊まってくれる券ください」

「そんな券もってないよい。次」

「じゃぁ!!毎日キスしてくれる券」

「・・・キスならしてるだろい。次」

「毎日はして…」

「次」

次々と連呼するマルコ先生に負けじと要望を告げるも、何を言っても首を縦に振らない目の前の堅物にだんだん唇が尖っていき、ついには言葉さえ出てこなくなってしまった。

「はぁ…ほら、行くよい」

「え?どこにですか?」

「プレゼント、欲しいんだろい?」

「え、い、いらないですよ!物じゃなくて私は、んっ!?」

「買ってやるよい。誕生日だろ、ほれ行くよい」

そそくさと既に扉の前で待ち構える彼にいらないと少し強めの口調で突っかかった途端、まるで不意打ちのように唇が塞がれとても優しい笑みが目の前に広がった。

マルコ先生からの口づけなんて初めてで、その貴重さだけでもう頭の中はふわふわと宙を浮いている。

「私、さっきのキスでもう満足です」

「安い女だねい。#name#は」

心の底からそう思った事を口にする私に、隣りからなにか哀れんだ眼差しが向けられたが今の私は超が付くほど上機嫌。安くて結構。彼からされるキスは私にとってはダイヤより価値がある。

「ぇっ…ちょ、マルコ先生この店…」

「どれがいい?」

「どれって…」

そうして頑なに断るも聞かない彼が連れてきた店は、制服で入るにはかなり躊躇してしまう佇まいの高級感あふれるジュエリーショップ。どれもこれもキラキラと輝くそれを目の前に目が眩む私などお構いなしに、暢気な顔で意見を投げかける彼に戸惑いが隠せないでいた。

別に彼にお金を使わせたいわけじゃない。本当に先ほどもらったキスと笑顔で大満足なのだ。

「決められないのかい?」

「え、あの…ほんとに、いいですから」

「#name#。これはどうだい?」

「聞いてますか?私の話」

「これもいいんだが…どっちがいい?」

「もう…、じゃぁ……ピンクの方」

「そうだねい…よし、これくれよい」

全く人の話に聞く耳持たずの彼は、次々と私と商品を照らし合わせながら最終的に気に入ったのだろう二つを掲げ二択を迫ってくる。
こうなればもう仕方がないと、一つを指させばふむふむといった感じで何度か頷き笑顔のまま財布を取り出していた。

そうしてメガトンサプライズを貰ってしまった私は、申し訳なさと彼からの初めてのプレゼントに感激と嬉しさで胸がいっぱいになる。

「マルコ先生ありがとうございますっ!」

「おう」

渾身の思いを込めお礼を言えば、少し照れくさそうに返事が返され更に胸が熱くなった。きっと宝物になるであろう彼から貰ったピンクダイヤの付いたネックレスを大事に握り締めながら何度もお礼を言い、素敵過ぎる今日の日を胸に刻んだのだった。





「あ、そう言えば…」

「ん?どうした?」

「ナミがマルコ先生と居る時に開けろって…今日使うでしょって言ってましたよ」

「ん?なんだい?」

「えっと…これです、わぁ!かわいい箱ですね。なんだろこれ」

「箱?」

「はい。たくさんありますね。えっと、いちご味?」

「…#name#」

「それと、バナナ味にパイン味に…何ですかね、これ」

「#name#。それよこせよい」

「…はい?どうぞ」

「これは没収だい」

「え?せっかく貰ったのに…使うものなんでしょ?」

「…使わねぇよい」

「ぇ…?でも…」

「いいから忘れろいっ」

「は、はい!」


オシマイ。
10000hit感謝小説でした。
こんな駄文を読んで頂き誠に有難うございましたm(__)m







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