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過去clap オレの天使


お相手は、碧に溺れてのマルコで御座います(´ω`)マルコ過去編になっておりまするm(__)m




彼女に出会う前のオレは、女なんて心の腐った腹黒い奴らばかりだと思っていた。

そうオレに焼き付けた出来事は、中学に入ったばかりの頃、誰にでも笑顔で優しく、そして何よりオレを白ひげと言う肩書き無しに接してくれていた女によって植え付けられた。

そんな彼女に恋心を抱いたのは言うまでもない。そして、それがオレの苦い初恋だった。

そうして直ぐに想いを告げ、彼女を手に入れた数ヵ月後、事件が起きたのだ。

『いいなぁ、マルコ君が彼氏なんて』

『ふふ。いいでしょ?』

彼女と共に下校しようと迎えに行った教室で繰り広げられているガールズトーク。
聞いてはいけないと思いながらも、オレとの惚気話に悪い気がしなかったオレは、少し立ち聞きをする事にしたのだ。
今思えばそんな事をせずに、扉を開ければよかったと後悔しても、後の祭りか…

『ねぇ、マルコ君の兄弟だれか空いてないの?』

『え?そうね、サッチ君辺りいいんじゃい?軽そうだし』

この辺から、緩んでいたオレの顔が崩れだしていった。

『うーん、タイプじゃないのよね。やっぱりマルコ君がいいなぁ』

『だめよ。彼は私の足長おじさんなんだから』

『もぉー、自分ばっかり。そうよね、長男なんでしょ?マルコ君』

『えぇ。跡取り息子よ!跡取り』

『なーにー?お金だけな訳?』

『当ったり前じゃない。その為に無償の笑顔振りまいてたのよ?こんなに簡単に落ちるとは思わなかったけど』

『悪い女ねぇー、お裾分け頂戴よ』

『そうね、じゃぁ次何か買ってもらう時は…』

「買わねぇよい」

そこで我慢ならなくなったオレは、まるでゴミクズでも見るような眼差しでそう彼女に告げ、オレの初恋は幕を閉じたのだ。

あぁ、そう言えばその頃からオレの目はいつも半開きだねぃ…

それからと言うもの、女が女皆、そう腹黒い生き物に見え出したオレは、肩書きに尻尾を振って寄ってくる女を虫けらの様に扱い、雑に抱き、まるでゴミの様に捨ててきた。

そんな荒れた生活を送りながら、オレには恋愛なんて向いていないんだと、これから先、白ひげと言う名を背負う以上一生純愛なんて縁がないと諦め、家族がいればそれでいいと、親父の進めてくる婚約にも二つ返事で了承した。

それから高校三年になったオレは、女遊びがバカらしくなり、周りから大人になったななどと言われながらも未だに目は半開きのまま湿気た面をしていたと思う。

そんなある日、ふと自室で観ていたテレビで流れていた恋愛映画。
天使が舞い降りて来て、それを受け止めた男と恋に落ちハッピーエンドとゆう何ともベタな展開だったが、以外にもオレは最後までそのベタな映画に見入っていた。

「オレにも降ってこないかねい…天使」

そんな胸の内を一人呟き自嘲な笑いを一つ。

「ククッ、オレもまだ諦めてなかったのかい?」

純愛なんて自分には一生縁がないと諦めていたとゆうのに…笑っちまうよい。

それから数日後、あの彼女との劇的な出会いが訪れたのだ。

兄弟らと共に飯を食って教室に戻る途中。
頭上から聞こえる悲鳴と、目を瞑り落ちる覚悟を決めた彼女か降ってきた時は、本気でオレの元に天使が舞い降りてきたと思った。

オレの腕の中で目を開けた彼女は、一瞬でオレの心臓をぶち抜いた。
オレはこいつを待っていたんだと、そう信じて止まなかった。
彼女と想いが重なった時は、本気で今死んでもいいとさえ思った程だ。

オレの全てをお前にやるよい。だから…ずっと、永遠にオレの傍で笑っていてくれ。






「ん…」

「ぁ、起こしちゃいました?」

「…ぃや、悪ぃ寝ちまったよい」

「いいぇ、ぽかぽかして気持ちいいですもんね」

オレの頬を優しく撫でる彼女の手を取り夢を見ていたと気付いたオレは、そんな彼女の眩しい笑顔を見て、また天使が現れたのかと目を細めた。

そして改めて思ったのだ。あぁ、やっぱりお前はオレの天使だったんだねい。

そんな、ふわふわとオレの凍っていた心を溶かしていく彼女の頭上には、水色の宇宙にまるで永遠を告げるかようにどこまでも飛行機雲が伸びていた。






ぉっと、読み返せば、読み返すほどクサイマルコだと鳥肌が立っております(θжθ)はい。ほんとスミマセン(汗)
長々とこんな駄文をお読み頂き有難うございますm(__)m

そしてそして!拍手有難うございましたm(__)m


2011/08/20 ノア







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