リクエスト キリ番 | ナノ

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お相手はマルコ先生です!




今日も何事もなく平和な日を送り、可愛い婚約者と戯れ、そして何時もの様に風呂に入り、体を洗おうとした処―

「おい#name#!おい!!」

「はいはい。何ですか?」

「ボディーソープがないよい!」

「え?ありますよ。昨日買ったやつ…ぇっと、これです!」

「…これかい?これは…何だい?」

「今一番売れてるらしくて。特設コーナーにあったんです」

「柿の葉エキス…加齢臭対策!?」

「はいっ!汗臭い匂いもしなくなるらしいですよ!」

「#name#もコレを…使うのかい?」

「え?私はこっちの、アロマオイル配合のやつ使います」

「オレには…これかい?」

「はい!いいから使ってみて下さいよ!」

「加齢臭…」

そんな彼女の行動に、遠回しに臭いと言われている気がしないでもないが…、あのアロマオイル配合よりはマシかと、渋々、渋々だ。
その日は柿の葉エキス配合入りボディーソープを使った。


「#name#!明日いつものヤツ買ってこいよい」

「えー?気に入りませんでした?」

「…気に入らねぇ」

「人気商品なのになぁ…」

「いいから、いつもの買ってこい!」

「わっ…そんな凄まないでくださいよ。何が気に入らないんだか…」

「……」

どうも彼女は気付いていないらしい。
加齢臭と言うワードが、オレらのお年頃にどれだけのダメージを与えるかを。

だが、そんなオレの心中は晒せる筈もなく、明日になればいつものヤツに戻るのだからと、オレは喉まで出かかった言葉を飲み込んだのだ。

そして翌日。

今日は放課後に、バスケ部の練習に付き合わなければならなくなり、オレは久し振りに爽やかな汗を流していた。

『お疲れーッス』

「あぁ、お疲れさん」

『あっちぃーッスね』

『ほんと、うぇ!お前臭せぇ!』

『あ?おっ…まじ臭せぇ』

『いやでもお前も負けてないぜ!』

『うげぇ!臭さすぎだろ!ん…?』

『どうした?』

『マルコ先生…全然臭くねぇ…』

『まじ?どれ…お!臭くねぇな』

そんな生徒達の、臭い会話に突然巻き込まれたオレは、臭くないと不思議がり、オレの体を犬の様に嗅ぎまくる生徒を怪訝な眼差しで見つめながらも、ふと、例の柿の葉エキスが頭を過った。

以前、この部活に付き合った時は、オレもこいつら同様、汗臭い匂いを巻き散らかしていた記憶がある。

と言うことはだ。やはり柿の葉エキスはバカに出来ねぇって事かい…


そしてその夜。

「#name#!おいおいおーい!」

「何ですか…?昨日に引き続き…。ボディーソープならちゃんと買い直しましたよ」

「昨日のヤツはどうした?」

「え?気に入らないんじゃなかったんですか?」

「…勿体ねぇだろい。使い切るよい」

「? マルってそんなエコ精神あったんですね」

「ほらっ、よこせよい」

「あ、はい。ちょっと待ってて下さいね」

そうしてオレは、この頂けないネーミングのボディーソープを愛用する事になったのだった。

「ビスタとサッチにも教えてやろうかねぃ…」





拍手ありがとうございました(´ω`)

このネタは、実家に帰った処、このボディーソープを発見し思わず中年らしきマルコに当てはめてしましました(θжθ)マルコsorry

それでは皆様アディオスヾ(・ε・)








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