先生ver vol<img src="//img.mobilerz.net/img/i/63880.gif" border=0 align=absmiddle /> | ナノ

#41 私の仕返し




あのお仕置きの日、机に向かう私を背に、マルコ先生はベットに寝そべり本を読み耽っていた。

それは、よしとしよう。
がしかし、私の頭をもってしてもあの量だ。

全部解いた頃には深夜所ではない時間になっていた。

「はぁ…。終わった。マルコ先っ…!!」

そう。彼は可愛い彼女に、こんな残酷なお仕置きをしておいて…寝ていた。

「くぅー、酷いです!」

でも…彼の寝顔なんてあの日以来だ。

あの時は携帯を持ち合わせていなくて、記念ショットを逃したが…

ここは自宅。撮影機具ならどんとこいだ。

私は物音を立てないよう、注意を払いながら彼に近付き、

カシャ…

カシャカシャ…

よしよし。
これはお宝物だと、ニヤケが止まらずにいた。

それにしても…スーツのままでは皺になってしまうんじゃないかと、それに寝にくそうだ。

そう気転を効かした私は、彼のベルトに手を掛ける。

カチャカチャと僅かな音を立てながらそれを外し、ズボンをゆっくりと下ろしていく。

そんな、服を脱がされているとは夢にも思っていないだろう彼は、相当疲れているのかぐっすりと夢の中だ。


下着姿の彼を見下ろし、好奇心半分、厭らしさ半分、そして仕返しと言わんばかりに彼の股間にゆっくりと手を伸ばす。

プニプニと感触を楽しんでいると、徐々に硬さを増していくそれ。

「わぁ…おもしろいっ!」

一番に浮かんだ感想はそれだ。

そう言えばまだよく見た事がないと気付いた私は、今度は下着に手を掛ける。

先程と同様、悟られない様にじわりじわりと下ろしていく。

そうして、やっとお目見えした彼の息子をじっくりと観賞してやった。

それは決して可愛いとは程遠い代物だが、愛しのマルコ先生の物だと思うと、堪らなく可愛く見えてくる。

そっと付け根部分を掴み、ペロリと舐めてみた。
と、同時にピクリとする彼。

その様子に興奮を覚えた私は、部屋の灯りを消しベット脇のサイドランプに手を伸ばす。

淡い暖色が部屋中を照らし、なんともムーディーな雰囲気の中残りのシャツもはだけけさせ、再び彼の股間に顔を埋める。

こんな事をするのは初めてだったが、思うがままに舌を這わせカプリと口に含んだ。


「ん……んぉ!?」

刺激が強過ぎたのか、目を覚ましてしまった居眠り王子。

「#name#!おまっ何してんだよい!!」

「チュ…何って…可愛くってっ」

「はぁ…#name#…」

初めこそ驚きの轟いていた彼だが、男の性かどうかは分からないが私を止めようとはせず、

「まったく困った子だよい…」

いつものお決まりの言葉を吐き捨て、私の頭をやんわりと撫で始める。

「フフ。マルコ先生…続き、してもいいですか?」

ここまで来たら、彼をイカせてみたいではないか。

そんな私のお願いに、

「あぁ、いいけどよい…」

そう簡単にはイカないよいと見下ろす顔が堪らなく腹ただしい。

「むっ…じゃぁ、教えてください」

そんな事を言われては、彼女として是非とも、彼のツボとやらを熟知してやろうではないか。

「ククッ。じゃあまず脱げよい」

「ぇ?私がですか?何で…」

そう言いながら視覚も補わなければイけないのだと、私の服に手を掛けてくるマルコ先生。

「わっ!? ぇ、脱がなきゃダメですか…?」

出来れば脱ぎたくはない。裸なんて見られながらでは…恥ずかしくて集中出来ないじゃないか。

「ん、いいから」

気付けばあっという間に脱がされ、彼のマジシャンの様な手さばきにただただ驚くばかりだ。

「っ、 もう!いつの間に…」

「ククッ。今の間にだよい」

そうして、違うだの、なってないだのと、一つも誉めることなく指導されること数分。仕舞いには、

「#name#、交代だよい」

などと、私の頑張りに終止符を打ちまさかの交代宣言。

「いやですよ!だってまだ…わっ」

抵抗虚しくあれよあれよと経験豊富な彼によってたっぷりと可愛がられ、トロンとなった所で彼が入ってくる。

「ぁっ…んっ、 ね、マルコ先生?」

「ん? なんだい#name#?」

「んっ! 私じゃ…イ、カせられないぁっ…! んですか?」

「ククッ…気にしてるのかい?」

「ン…だって…」

私のテクニックでは物足りないと言われている様で、何だか悲しくなってくる。
そんな私の心中察する事なく、彼は打ち付けを早めてきた。

「ぃやっ! は…激し!!」

「くだらねぇ事考えてんじゃねぇよい」

「ぁん…だっ…ん…てっ!」

「#name#はそのま…までいいんだよい」



そんな彼の言葉を訊いて、何だかどうでもよくなってきた。

だって、私を優しく抱き締めながら繋がりを愛しむかの様に打ち付けてくる彼の顔は、とても愛に満ち溢れた目をしていたから。

「ぁっ!もぅ…」

そんな顔を見てしまった私は、与えられる快楽と彼への愛しさから弾けるように頭が真っ白になっていく。







「ん……あれ?朝…」

昨日の記憶が一部欠けている。しっかりとパジャマも下着も着けている自分を見下ろし、確か…彼と…

「っ…!!?」

そうして一気に覚醒した私は、彼が隣に居ない事に気付き急いでベットを飛び降りた。

「マルコ先生!?」

バタバタとリビングに向かうも彼は居らず、お風呂、トイレとそれは同じだった。

「え…夢じゃ…」

ない。彼は確かにここに居た筈だ。
だってそれを証拠に…

「なっ、これ…」

置き手紙らしき物が、テーブルの端にちょこんと、置いてあるではないか。


『遅刻するなよい』


それだけ?と言うか、いつ帰ったのだろう。

こういう場合は是非とも一声掛けて欲しい。でないと、寂しさと、沸々と湧き出てくるこのどうしようもない…怒りを抑えきれない。

「マルコ先生の…バカぁ!!」


そんな朝から元気な雄叫びを上げた私は、嫌がらせを兼ねて彼にメールを送ったのだ。


その内容は…

『酷い。起こしてくださいよ。鬼。バナナ。』

という文字をコピーし、50回程貼り付けた、何かの呪文の様なメールだ。

これを朝から見て、精々目を殺られてくださいと、悪戯な笑みを浮かべながら送信ボタンを押したのだった。

勿論、最後に大好きと添えるのを忘れずに。



「ん? #name#か……!! 何だいこれは……目が痛ぇよい…」



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