マルコ先生ver<img src="//img.mobilerz.net/img/i/63879.gif" border=0 align=absmiddle /> | ナノ

#22 悪夢の合コン



「#name#!こっちよ」

「・・・ナミ。また騙したな」

「違うわよ。私も今知ったの!」

「嘘だ・・・」

「本当だ。」

「・・・・・」

また填められた。何故気付かなかった!私。

「ほんとだって!ドタキャンの代わりに来たのよ。彼。」

「そう言う事だ。諦めろ。」

ドタキャン?それで、都合よく代わりに彼が来たのか・・・成る程。

「って、絶対嘘だ」

「もう、仕様がないでしょ。」

そう言って、まんまと填められた私は、彼等と過ごす事になった。


「お前、オレの隣」

まずは腹ごしらえと、店に入った途端、グイッと腕を引かれ彼の隣に座らされる。

「ちょっと、ロー」

"ロー"。何故私が、変態からローと呼び方を変更したかと言うと、あの日、思わず呼んでしまった"変態君"というフレーズを聞いた彼に、次から名前で呼ばなかったら、犯すと脅されたからだ。

でもまぁ、別に出会いを求めて来た訳ではないので、ローの隣でいいかと腰を下ろした。

今日来ているメンバーは、男女3人ずつ。ロー以外の男子は見た事はあるが、話した事のない人達だ。

「まずは、自己紹介ね」

それからナミ、ロビン、私。
そして、ロー、キッド君、キラー君と、自己紹介を済ませ食事を始めた。

「ねぇ、ロー?あの人達と仲良いの?」

「あ?あぁ・・・多分」

「多分?なにそれ」

だって、どう見ても仲が良さそうではない。
かといって、悪そうでもないけれど。

「気にするな」

「別に気にしてない」

ローの事などどうでもいい私は、そう答え黙々と食事に集中した。


その後、ボーリングをしようという事になり、一級投げる毎に、一番スコアが低い人がテキーラを一気飲みすると言う罰ゲーム付きで始まった。

「うそ・・・」

「あんた、国宝級にへたくそね。」

「ほんとだな。可哀想になるぜ」

仕様がないじゃないか、ボーリングなんて小学生の頃一度しただけだ。

「煩いな。飲めばいいんでしょ!」

それから立て続けに五連敗した私は、五杯目を飲んだ辺りからボールを持つのも億劫になる程酔ってしまっていた。

「そろそろ止めた方がいいんじゃないかしら?」

「だがゲームだからな。仕方がない」

そして、6球目。

「あらら、座って投げるって・・・もうダメね」

「も・・・もう無理」

そうしてへなへなと椅子に座り、ぐるぐると回る頭を抱え込んでいると、

「こいつの分は、オレが飲んでやるよ」

「おう。そうしてやれ」

助け舟が来てくれたのだ。

「おい、寄り掛かれ」

そんな彼の言葉ははっきり聞えるんだけど、体が・・・体がもう動かない。

「おい・・・」

「潰れちゃいそうね。ローお願いね」

ナミ・・・お願いって何?
私が寝ているとでも思っているんだろうが、しっかり起きてますよ。

ただ、体を動かしたくても、脳が指令をしてくれないだけで思考はちゃんとあるんです!!

「あぁ、任せろ」

おいおい。何を任された?
変態め。

そんな変態から、一刻も早く離れたい私だが、動けない体のせいでされるがまま彼の足の間に納まり、抱きかかえられている。

「おい、そいつ大丈夫か?」

「それより、ローの方が大丈夫か?」

あ、後者の方、私もそう思います。
だって、この変態・・・手付きが怪しいのよ。

「大丈夫に決まってるだろ。俺は。」

なにそれ。

「でも感謝しなさいよ。私のお陰よ!私の!」

やはり。遂に白状したな。悪友め。

「フ…礼はしただろ」

ナミ…一体いくら貰った?

「分かってるわよ。それより、厭らしい事しちゃダメよ」

厭らしい事?絶対しないで下さい。

「フフ…あぁ」

フフって…ナミ!私を今すぐタクシーへ!


そんな二人のやり取りに、しっかり頭の中で参加しながら、悪友に相槌を打ち私の頬を撫でている彼に、不覚にも気持ち良くなり急に睡魔に襲われてきた。

「フフ・・・可愛いな」

ふん。ローに可愛いなんて言われても、嬉しくも何ともない。

あぁ、マルコ先生。
眠るなら、あなたの胸の中で寝たかった・・・















「んっ…あ、れ?ここは…」

「起きたか」

「は…?なに…」

「フフ…」

「い、いやー!!!!」



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