マルコ先生ver
| ナノ
#22 悪夢の合コン
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「#name#!こっちよ」
「・・・ナミ。また騙したな」
「違うわよ。私も今知ったの!」
「嘘だ・・・」
「本当だ。」
「・・・・・」
また填められた。何故気付かなかった!私。
「ほんとだって!ドタキャンの代わりに来たのよ。彼。」
「そう言う事だ。諦めろ。」
ドタキャン?それで、都合よく代わりに彼が来たのか・・・成る程。
「って、絶対嘘だ」
「もう、仕様がないでしょ。」
そう言って、まんまと填められた私は、彼等と過ごす事になった。
「お前、オレの隣」
まずは腹ごしらえと、店に入った途端、グイッと腕を引かれ彼の隣に座らされる。
「ちょっと、ロー」
"ロー"。何故私が、変態からローと呼び方を変更したかと言うと、あの日、思わず呼んでしまった"変態君"というフレーズを聞いた彼に、次から名前で呼ばなかったら、犯すと脅されたからだ。
でもまぁ、別に出会いを求めて来た訳ではないので、ローの隣でいいかと腰を下ろした。
今日来ているメンバーは、男女3人ずつ。ロー以外の男子は見た事はあるが、話した事のない人達だ。
「まずは、自己紹介ね」
それからナミ、ロビン、私。
そして、ロー、キッド君、キラー君と、自己紹介を済ませ食事を始めた。
「ねぇ、ロー?あの人達と仲良いの?」
「あ?あぁ・・・多分」
「多分?なにそれ」
だって、どう見ても仲が良さそうではない。
かといって、悪そうでもないけれど。
「気にするな」
「別に気にしてない」
ローの事などどうでもいい私は、そう答え黙々と食事に集中した。
その後、ボーリングをしようという事になり、一級投げる毎に、一番スコアが低い人がテキーラを一気飲みすると言う罰ゲーム付きで始まった。
「うそ・・・」
「あんた、国宝級にへたくそね。」
「ほんとだな。可哀想になるぜ」
仕様がないじゃないか、ボーリングなんて小学生の頃一度しただけだ。
「煩いな。飲めばいいんでしょ!」
それから立て続けに五連敗した私は、五杯目を飲んだ辺りからボールを持つのも億劫になる程酔ってしまっていた。
「そろそろ止めた方がいいんじゃないかしら?」
「だがゲームだからな。仕方がない」
そして、6球目。
「あらら、座って投げるって・・・もうダメね」
「も・・・もう無理」
そうしてへなへなと椅子に座り、ぐるぐると回る頭を抱え込んでいると、
「こいつの分は、オレが飲んでやるよ」
「おう。そうしてやれ」
助け舟が来てくれたのだ。
「おい、寄り掛かれ」
そんな彼の言葉ははっきり聞えるんだけど、体が・・・体がもう動かない。
「おい・・・」
「潰れちゃいそうね。ローお願いね」
ナミ・・・お願いって何?
私が寝ているとでも思っているんだろうが、しっかり起きてますよ。
ただ、体を動かしたくても、脳が指令をしてくれないだけで思考はちゃんとあるんです!!
「あぁ、任せろ」
おいおい。何を任された?
変態め。
そんな変態から、一刻も早く離れたい私だが、動けない体のせいでされるがまま彼の足の間に納まり、抱きかかえられている。
「おい、そいつ大丈夫か?」
「それより、ローの方が大丈夫か?」
あ、後者の方、私もそう思います。
だって、この変態・・・手付きが怪しいのよ。
「大丈夫に決まってるだろ。俺は。」
なにそれ。
「でも感謝しなさいよ。私のお陰よ!私の!」
やはり。遂に白状したな。悪友め。
「フ…礼はしただろ」
ナミ…一体いくら貰った?
「分かってるわよ。それより、厭らしい事しちゃダメよ」
厭らしい事?絶対しないで下さい。
「フフ…あぁ」
フフって…ナミ!私を今すぐタクシーへ!
そんな二人のやり取りに、しっかり頭の中で参加しながら、悪友に相槌を打ち私の頬を撫でている彼に、不覚にも気持ち良くなり急に睡魔に襲われてきた。
「フフ・・・可愛いな」
ふん。ローに可愛いなんて言われても、嬉しくも何ともない。
あぁ、マルコ先生。
眠るなら、あなたの胸の中で寝たかった・・・
「んっ…あ、れ?ここは…」
「起きたか」
「は…?なに…」
「フフ…」
「い、いやー!!!!」