マルコ先生ver<img src="//img.mobilerz.net/img/i/63879.gif" border=0 align=absmiddle /> | ナノ

#14 理不尽な彼



結局、変態オーライから写真を貰えなかった私は自力で写真を撮ることにした。

私には、頼りになる人物の目星があるのだ…


「ウーソップ様。ちょといいかな?」

「ん?どうした#name#」

珍しいなと、少し警戒されるが彼に頼めば百人力だ。

「一生のお願い!」

「お、おう。」




そうして、後日出来た代物。それは…超小型ハイテクカメラだ!

「やった…これで、授業中だろうと、何だろうと…」

隠し撮りができる!!

その日から、ビシバシと撮り続け、今ではファイル二冊程貯まったマルコ先生コレクション。

それを夜な夜な眺めるのが私の日課になりつつある。

もちろん、放課後の習慣も忘れてはいない。
むしろ外せない。


「ダーリンっ待った?」

「…ダーリンじゃねぇし、待ってないよい」

あの日以来、またキスをしてくれなくなった彼。

しかし、あの日から彼の呼び名をダーリンに変えた私。
理由は…なんとなくだ。

それにしても、減るもんじゃないって言った癖に…嘘つきはいけない。

でも、あれ自体私からすれば奇跡のようなものなので、十分満足している。


「珈琲淹れますねっ」

「あぁ」


「ダーリンっ!お待たせしました」

「#name#…いい加減その呼び方やめろい」

返事しないよいと、言い出す始末。

それは…嫌だな。

「じ、じゃぁ…マルたん」

「……却下だ」

その後も色々な呼び名を試したが、どれも却下だった。

「もう!どれでもいいじゃないですか!」

減・る・も・ん・じ・ゃ・な・い・し!と、当て付けの様に口にすれば、

「…なんだい?まだ根にもってんのかい?」と、

キスをしてくれなくなってから、毎日その言葉を愚痴っていた事を振り返す彼。

「だって…」

先程までの強気な心が嘘の様に無くなった私は、急に切なくなり言葉に詰まった。

何か、私に不具合でもあったのではないかと不安になってしまう。

た、例えば…キスが下手だとか、口が臭いとか…

後者だけは絶対に避けたい

「こんなおっさんとしても、何も楽しくもないだろ」

若いやつとやれだの、彼氏作ってそいつとしろだの、御託を並べるマルコ先生。

「マルコ先生以外とする気はありません!」

またもや強気な私の登場だ。

先程の話だが、前者はさておき、絶対に後者ではない筈。

ナミにも確認してもらった程だ。

それならば、まだ望みがあると、今日は少し食らい付いてみようと考えた。

隙を見て彼の膝の上に座る事ができた私は、首に腕を回し、おねだりしてみる。

「お願い…マルコ先生…」

キスしてくださいと、精一杯の色気を出してみた。
(多分…出ていたと思う)

それでも中々してくれない彼に、自ら唇を近付けてみると全く動じない彼。

自棄になった私は、そのまま唇を重ねてやった。

以前、彼がしてくれた様に、何度も角度を変え下唇を甘噛みしたりと熱いキスを送っていると、少し肩を押され唇が離れた

「ったく、まだまだお子様だねぃ」

そんな言葉と共に頭と腰に腕が回され、唇を割って彼の舌が入ってきたのだ。

「んっ…」

初めての感覚に少しうろたえたが、彼の舌の気持ちよさと彼の味がとても心地好く、答える様に私も舌を絡ませた。

暫くすると、ペロリと唇を一舐めされ離れていく彼。

まだ離れたくなくて、彼のシャツをキュッと掴む。


「#name#…犯されたいのかい?」


お、犯されたい?
彼は何を言っているのだろう…犯され…あぁ!

「抱いてくれるんですか!?」

私は、初体験は絶対にマルコ先生に捧げると決めている。

抱いてくれると言うこのチャンス!逃してなるものかとその言葉に食い付いた。

「は?いや…じ、冗談だよい」

「ダメですよ!男に二言はダメです」

彼がうろたえている間に、シャツのボタンを外しに掛かる私。

それに気付き、またボタンを付けようとする彼。

「#name#!いい加減にしろよいっ」

「嫌です!さっき抱いてくれるって言いました!」

途中から焦るマルコ先生が面白くなって、からかいだした私に、

「#name#。」

急にドスの効いた声色で、本気で止めろと凄い目力で睨んでくる彼。

「す、すみませんでした」

思わず謝る。
背筋が凍ったかと思った程だ。

そんなに怒らなくてもいいのにと、彼の膝から降りた私は再度謝る。

「ごめんなさい…」

「ったく、もうすんなよい」

「ぅ…狡い大人がいる」

「何か言ったかい?」

「いいえ。空耳ですよ」

なんて理不尽。あんな濃厚なキスをしてくれたくせにと、妬ましい眼差しを彼に送った。

だが…何も言うまい。
今の彼は最高に機嫌が悪い。

しかし納得のいかない私は、

「もう、マルコ先生のバカ!」

思わず出てしまった胸の内を捨て台詞に、部屋を後にしたのだ。











「はぁ…。だからガキだってんだよい…」


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