マルコ先生ver<img src="//img.mobilerz.net/img/i/63879.gif" border=0 align=absmiddle /> | ナノ

#11 一安心



全くなんて親友だ。
私をお金で売るなんて…


「私、帰るね」

変態に帰ると告げる。
二人きりなんてとんでもない。

あれからナミは、私達を残して直ぐに退散してしまった。

「飯くらい付き合えよ」

何でも好きな物奢ってやると言う彼に、

帰ろうと決めていた私の心は揺れる。

うっ…家に帰って作るのも面倒だし、でも…いや…と葛藤していると、

「いくぞ」

「は?ちょっとっ」

返事も返していないと言うのに、どこまでも強引な変態に私はされるがまま連れて行かれる始末。

しかし、ご飯くらいいいかと素直に奢ってもらい、何かとボティータッチが多い変態と戦い、なんとか無事家路に着く。

それにしても、しっかりとお断りしているのにも関わらずかなり強引な彼に、沸々と苛立ちが湧いてきた。
でもまぁ、ご飯は凄く美味しかった。それはありがたく感謝する。


そうして既に眠る準備満タンの私は、毎日の日課であるマルコ先生へメールを打とうと携帯を開く。

今日は本当に惜しい事をした。きっと、一生後悔するだろう。

そんな事を思いながら、送信ボタンを押す。

すると、直ぐに返信が返ってきた。


えっ…まさか、まさかのマルコ先生!?

私は、高鳴る鼓動と共に受信BOXを開き、画面に映る名前を確認するや否や、即座に携帯をベットへと投げつけた。

そう。それは愛しの彼からではなく、変態からのメールだったのだ。


堪らなく脱落と苛つきを感じた。
その時、私は気付いてしまったのだ。

マルコ先生は、たしかに彼女などはいないと言っていたが…好きな人は?

彼の元へ通い出して、もうすぐ半年経つ。

その間に、好きな人、もしくは恋人が出来ていてもおかしくはない。

だってあれから、一度も聞いていないのだから。
もしそうだとしたら…

今の私の様に、恋人や好きな人からのメールだと思って期待したら、私だったという様な感じにマルコ先生を苛つかせている可能性がある。

それは…まずい。

彼の事は大好きだが、困らせたい訳じゃない。

毎日通っているのも、特に嫌がってなさそう(多分…)なのでしているつもりだ。

明日聞いてみよう。

もし、恋人などがいるのならば、諦める訳じゃないがもう通うのはよそう。

変態のお陰で、付き纏われる迷惑さは身を持って経験済みだ。

そう決意し、私は眠りについた。








そして翌日


置き去りにしたナミにお昼ご飯を奢らせ、変態を見事なフットワークでかわし、マルコ先生の元へ辿り着く。


「マルコ先生。ご機嫌いかがですか?」

「普通だよい…」

今日はいつもの彼だ。
昨日は何か変な物でも食べたのだろう。

「ねぇ、マルコ先生」

好きな人いないんですか?もしくは恋人できました?

私は、前置きなしに質問した。

「なんだい?いきなり」

「だって、あれから聞いてないし…」

もし出来たのなら、言ってください。
私は、マルコ先生の恋路の邪魔はしたくありません。

と、涙ながらに彼に伝える。

「……いないよい」

「少し間がありましたね…?」

大丈夫ですよ、そんな相手が居ると告げられてもショックで登校拒否なんかしませんから。と付け加える。

「いないって言ってるだろい」

出来たら言うと告げる彼に、良かったと一安心しお約束の抱擁をする。

「良かった…大好き先生」

「はぁ…」


そんな彼の溜め息を聞きながら、いるなんて言われたら間違いなく登校拒否してしまうだろうと、思っていた事は内緒だ。









「マルコ先生…」

スリスリ…

「#name#は猫みたいだねい…」

「なっ!?猫プレイをお望みですか!?」

「…早く帰れよい」



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