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葉山×高尾

※オキュロフィリア
※グロ?






「…っひぃ」


情けない。声が出ない。筋肉が引き攣る。怖い、怖い怖い怖い怖い怖い!!
目を、もってしても逃げられなかった。捉えられて押し込められて、わけがわからない。
嫌な汗が背をつたう。指先が小さく震える。不自由なのは覆われた視界だけなのに、どこにも力が入らない。逃げられない!


「高尾…和成くん、だよねぇ」
「…っ」
「あっはぁ、怖い?怖い?ねえ、俺のこと、怖い?」


耳元で、笑い声がする。誰だよお前、知ってるけどさ、葉山サンだろ、洛山の。なんでこんな事してんだよアンタ。
負かした相手即引っ捕まえて何?拉致?超趣味悪いっすね葉山サン。頭の中でぐるぐる考えるけど、もちろん悪態は口に出せない。なんなんだよアンタ、何が目的なわけ。


「ははは、高尾くん、怖いっしょ!」
「ぅ、ぐ」
「あのねあのね!俺さぁ、赤司の目ってすげー綺麗だと思うわけ。でさ、試合負けるのはヤなんだけどぶっちゃけ赤司の提案は魅力的だったわけさ!負けたら目ぇくりぬいて差し出すって奴。だからちょーっと惜しいなって思ってるんだよねぇ」


だからなんだってんだ!


「高尾くんのさ、その綺麗な目、俺にくれないかなぁ」




憎悪でございます


空の眼窩から赤くなった涙が流れた。




どっちがオキュロフィリアでも美味い。
130211




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