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彗星

※4月
※犯罪を助長するものではありません。
※これぞ自慰ってな^▽^


※森山視点




笠松が黄瀬を殴った。バァンと鈍い音を立てて銀色のロッカーに奴の体がぶっつかる。
ああ、痛そうだな、とか。赤くなった頬とか目の血走った笠松とか。
ふざけんじゃねえクソ野郎、てめえ何のためにそんなことした、それで喜ぶ奴がいんのか、お前なんかうちにはいらねえよ。笠松はとにかくとにかく汚い言葉を選んで黄瀬を詰った。
あーあ、ちょっとやりすぎじゃないの。第二撃を与える前に小堀が笠松を抑えて俺は呆然としてる黄瀬を立たせる。いやね、黄瀬。放心中悪いんだけどさ、うちって仮にも強豪のバスケ部なんだわ。もちろん縦社会は厳しいし結構男臭いしで、おモデル様には空気が合わねえかもしんねえけどさ。主将だってお前のこといらねえっていうからには本当にポイされちゃうから。
そりゃあうちだって戦力になるんなら重宝するよ?キセキの世代なんて呼ばれてるからにはお前も充分強いんだろうけど、いくら強くても弱い奴はうちじゃいらないんだよ。わかる?わかんないか。弱い奴はここで三年間いくらでも鍛えて自分次第では高みへいけるよ。でもチームワークって言葉知ってるか?そういうの乱す奴は一切不必要なのさ。他人の努力を認められない奴も、哂う奴も、最低限の努力を怠る奴も、つまりはお前みたいな奴のことね。…んーん、今に始まったことじゃないんだよ。ここ数週間見てきて、こおんなに懐の深い俺達の主将様がついにキレたってだけ。どんだけ出来ても自愛できない奴とかほんと、いらないから。




「たとえばさ、飲酒で部に及ぼす影響はなんだと思う?」
「…バレたら、部停とかっスか」
「あっはぁ、その程度だったら、いいよな」


にこおりと笑ってタオルと保冷剤を差し出す。うっわお前、モデル見る影もねえわ!ゲラゲラ笑えば腫れた頬がむすっと過剰に膨れた。


「まあ、部停は免れないよなぁ。それから笠松だったら監督不行届だっつって部を辞めるかもしれない。知ってる?アイツの覚悟。アイツ優勝することが存在意義なんだ。ある意味そのために生きてるの。それをお前の不適切な行動でなかったことにされたくないのは俺だけじゃないね」
「...っス」
「あー、保健で飲酒の危険性とか習った?アレも馬鹿になんないんだわ。臓器の機能低下とか。スポーツやってりゃそれがどんだけ不利とかわかるよな」
「…」
「お前じゃ職業柄おエライさんに誘われたりすんのかもしれないけどさ、そういうの断ってくれないと俺達も困るんだよ。お前の実力を失くすのが不利益なのは誰の目にも明らかだし」
「…すんませんっした」
「わかったら二度と不適切な行いはよせ。次は本当にないからな」


それから、これは俺と他の部員の。感謝しろよ、両方の頬が真っ赤になるのは可哀想だから。慈悲だよ後輩。
腹を殴ればくぐもった嗚咽に少しばかりの嘔吐物。そのままアルコールも全部出るといいな。




まあ性格の悪さの所以ですよね。もやもや消化。黒々とした海常は好きですけど人のストレス消化に付き合わされるなんてほんと仕事選べねえなと思います。
十代での飲酒経験がある方だけお持ち帰り自由です。それが貴方の犯罪歴自慢になりますので。最低限サイト名は明記の上コピペしてください。
人それぞれだとは思うけどクソの役にも立たないし何より体に悪いですよって言いたい。
130324




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