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ジュンキョウしましょ、そうしましょ

「先輩、好きっス」
「...知ってるけど」
「そうっスよね」


ねえ先輩、俺ね、やっぱり不安っスよ。俺男なんスもん。可愛い女の子じゃない。先輩の傍にいていいのか心配で怖くなって後ろ指さされないかびくびくする。でも先輩が好きなのはもう今更どうしようもないところまできちゃってるし。そもそも今好き合ってる事が奇跡なんスから。贅沢な悩みっスよねぇ。


「いつか先輩が運命の人と出逢って、俺がいらなくなった時にもね、俺の事忘れないで」


私を忘れないで。聖職者の言葉を借りて祈る。
一番の望みは俺達二人が認められること。それは無理だから、先輩がちゃんとしたひとと一緒になれますように。
それまでは俺の事見て、俺の事好きでいてね。


「ふざけんじゃねえよ」


肩を思い切り殴られた。いつもより痛かった。
あーあ、目尻、赤くなってますよ、先輩。ねえ泣いちゃやだからね。
大好きなのに逃げ腰でごめんね。大好きだからこそ幸せになって欲しいのもわかってね。
自分から手放せないヘタレ野郎でごめんね。




「ハッピーヴァレンタインデイ」


毎日今日だったらいいのに。




女性から告白していい日→恋愛ごとが自由な日→男同士でもいい日のウルトラ解釈。
130214




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