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られりるれろらろ

「笠松先輩、もいやま先輩!おはようございます!」
「あー早川、はよっだぁ!!何すんだ森山てめえ!」
「スマン、ムカついた!」


隣を歩いていた同級生に突然殴られた。一体俺が何をしたっていうんだ。
怒鳴りながら睨めば開き直った顔で意味の汲み取れない謝罪をされた。だから何にムカついたんだよ、お前は。


「早川」
「はい!」
「Repeat after me」
「いぴ、え?」
「いいから、ほら繰り返して。『笠松幸男』」
「笠松幸男?」
「『小堀浩志』」
「こぼいこうじ」
「『黄瀬涼太』」
「きせいょうた」
「『早川充洋』」
「はやかわみつひお」
「『森山由孝』」
「もいやまよしたか」
「…ほら!」
「いや、だからなんだよ!」


俺悪くないみたいな顔でこっち見んな。
何を始めるかと思いきやスタメンの名前を早川に復唱させた森山。だからなんなんだよ。


「自分の名前すらまともに言えない奴がスタメンで唯一笠松だけフルネームで言えてるんだよ!怒るだろ!」
「…は」
「怒るだろ!」
「知るか馬鹿!」


平和だ。




平和だ。
130111




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