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黄笠

まだ黒色とは言えない空の下で、はあっと息を吐いた。冷たい風があっという間に吐息をさらう。もう四月になるというのに随分凍えた。
ふと、マッチ売りの少女のようにあたたかさに思いを巡らせる。煉瓦作りの暖炉で薪を焚いて、熱を逃がさないようにブランケットを羽織るのもいい。それから隣に先輩がいて、完璧だ。スープを作って一緒に飲もう。心も体も充分に暖めよう。

(先輩はやく帰ってこないかなぁ)



▼鍵を忘れて家に入れない


2013.04.10 (Wed) 19:07




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