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黄笠

遅い時間だというのにカーテンから光が漏れていて、先輩が俺の帰りを待っていてくれた事を知る。
疲れているだろうに、早くベッドで寝かせてあげたくて歩幅を広げた。

リビングのドアを開ければソファの背凭れに見慣れた後ろ姿。少し俯いていて、もしかしたらと思う通り、先輩はすでに夢の中だった。
そっと頭を撫でれば短い髪は生乾きで冷たくて、そのまま項に指を滑らせてもやっぱりひやりと冷たい。
なんだか嬉しさが込み上げて、指先とは裏腹に俺の心はぽかぽかになった。


2013.04.01 (Mon) 23:31




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