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青緑

「お前とは、一生かかってもわかりあえないのだよ。青峰」

ああそうだろうよ、俺だってそう思うさ。
お前みたいな気難しくて神経質で頭固いおは朝信者が俺と合うはずがない。
俺はもっと野暮で粗雑で荒々しいんだ。お前みたいに綺麗で洗練されてなんかいないんだ。
お前がどんなに上手にピアノを弾こうと、俺にはそれが何の曲なのかどれだけ難しいのか今どの鍵盤を叩いたのかなんてわからない。別にわかろうともしないし。
お前だってザリガニの生態や釣り方や穴場だなんて一生どうでもいい、わからなくていいことなんだろ。

「なんで好きになっちまったんだろうなあ」

正反対しすぎてむしろ、ってか?バカらしい。
まだ理解の余地は残ってあるかもしれない(例えばバスケとか)(いや、それも無理かもな)。
だけど面倒事は嫌なんだ。俺たちは僅かに小指の爪ほど芽生えたばかりの情だって摘み取った。


2013.06.19 (Wed) 18:33




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