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緑高

真ちゃんが手を引くのに俺の足はどうしても動かなくて、いやだ、いきたくない、いやだ、いやだ、普段の真ちゃんもびっくりなほどのわがままを重ねてぐずった。
真ちゃんのそばを歩く権利を与えられたのに、どうしてもこの場を動けない。怖い、怖いんだよ真ちゃん。俺とお前とは質が違うんだ。きっとお前の目指す光は俺には眩しすぎる。

やってもいないことをどうしてそう簡単に諦める
やらずともわかるからさ、お前には簡単に諦めたように見えるんだな、俺は血反吐を吐いて這いつくばってやっとお前に近付けたのに、さよならだ、俺の努力、さよならだ、さよならだ緑間、俺はお前が好きだよ、さよならだ


ああだからもうこの手を離してくれよ、真ちゃん。今のお前がどんなに望もうと俺は真ちゃんの未来についてはゆけないよ。
さよなら真ちゃん。お前が好きだよ。


2013.04.16 (Tue) 23:12




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