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さぁどこに行こうか(風佐久)


佐久間と二人で、ライオコット島をぶらぶらしていた。
練習は円堂の「たまには休憩しないと!」という言葉によって休みになった。
監督も休むことは大事だと言っていたし。
まぁ、そんな訳で久しぶりの休みなわけだが、如何せんやることがない。
なんかないかと探していたところ、俺と同じ状況の佐久間と出会ったのだ。


「佐久間の私服初めて見たな」

「そうか? まぁいつもはジャージかユニフォームだからな。
俺も風丸の私服初めて見た」

「そういえば、」


佐久間が言ったようにいつもはジャージかユニフォーム、昔に帝国の制服とユニフォームを見たぐらいだ。


「佐久間ってさ」

「ん?」

「美人だよな」


そう言うと横にいたはずの佐久間が消えた。
振り返れば顔を真っ赤にした佐久間。


「っ…俺は女じゃねぇ!」

「痛っ!」


ビタン!と背中に平手が振り下ろされた。
これは真面目に痛い。
佐久間は怒って先に歩いて行ってしまうし。

しかし、後ろから分かるほど耳まで真っ赤で、さっきのが照れ隠しと言うことが分かる。
「佐久間」

「……」

「ごめんって」

「……別に、怒ってないし」

「照れただけだもんな」

「っ…!」



口が滑った。
また叩かれるかと内心構えるが、いつまでたっても佐久間は動かない。
顔を真っ赤にして、こちらを睨んでる。
正直、全然怖くない。
むしろ…



「可愛い」


また口が滑った。
更に真っ赤になった佐久間は顔を手で覆ってしまった。




「…煩い」


顔を覆っていた手を離したかと思えば、急に手を引っ張られ、体は佐久間の方へ。

唇に当たる熱と、真っ赤な佐久間の顔が目の前にある。


「…黙れ」


離れた佐久間の顔はやはり真っ赤で。
又もや先に歩き出してしまった佐久間を追いかける。

唇に残る熱に、頬を緩ませながら、佐久間の手とをとって握りしめた。








さぁどこに行こうか


驚いたように目を見開いたが、何も言わず握り返してくれる佐久間がとてつもなく愛しい。



…………………………
ひーちゃんから相互記念に貰っちゃいました!風佐久ですって…可愛い(><)
相互ありがとう、これからよろしくおねがいします〜!


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