今日も明日もその先もずっと一緒なのだと考えると、何よりもまず不思議な感覚が込み上げてくる。何だか、変な感じだ。そう洩らすと、隣で小さく彼女が笑った。

「私も」
「だよなぁ」
『病める時も健やかなる時も永遠に』だなんて、何て曖昧で不確かなんだろう。そうなると、益々謎だ。どうして俺は結婚を申し込んで、何を思って彼女はそれを受けたのか。

「ヒナタはさ、どうして俺と結婚しようと思ったんだ?」
「ふふっ…どうしたの?突然」
「いや…何か、聞いときたくて」
「うーん…『結婚したい』って、キバ君が言ってくれたから、かなぁ…?」
「へえー…」
「キバ君は?どうしてプロポーズしてくれたの?」
「俺?俺は…それは、まぁ、結婚したいって思ったから…じゃねえの?」

実の所、互いに大した理由も無くここまで来てしまった事に今更のようにお互い気が付いて、変だなぁと二人で笑った。笑いながら、こういう変な感じは実は悪くないなぁとか、そんな事を思っている。


▽結婚ネタが好きだ…!


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