52 泣く 執筆者:ソルト


金魚の屋台で袋に入れてもらった。


「ハルちゃんすごい袋に入れてもらったのだー」


見てみると普通よりひと回り大きめの袋に入れてもらっていた。
マリは普通の袋に入れてもらい、星宿と喜んでいた。

そしてユカは、おじさんに持って帰るかい?と聞かれ難しそうな顔をして
迷っていたが結局袋に入れてもらった。


「なんでそんなもんもってんや!」

「えへへっ、内緒っ♪」

「内緒ってどういうことや」


翼宿はそうとう混乱していたが考えたえていたことが分かったらしい。
ハルとマリも一瞬驚いた素振りを見せたがアイコンタクトで
なにを考えてるかを察知したらしい。

そしてウロウロと他の屋台を回った後、キャンプファイヤーをしてる
ところに人が集まりだした。


「あんなところでなにしてるのかしら?」


柳宿が興味津々なのでその後をみんながついて行った。
森の中から神様の格好をしてる人が出てきた。


「なんか化け物が出てきたね」

「天使のつもりなんかな」

「あれで天使のつもりやったらうち泣くよ
だってうちにとっての天使は井宿だけやもん!」

「ハルちゃんなんか照れるのだ///」


ハルが泣きながら言った。

そんな事には気づかなかったみんなは神様に暴言を吐きながら笑って見ていた。
すると手に持った火の明かりで顔が見えたとたん一気に静かになった。


「えっ・・・」

「気のせいなのだ」

「だよなー」

「だよね・・・」


みんな顔を引きつらせていた。
それもそのはずだ英語の先生である太一君が出てきたからだ。


「Hello♪今夜はみな楽しむのじゃー!」


妙にハイテンションなのを見てみんないつの間にか盛り上がっていた。


「うぇーい♪」

「わーい♪」

「化け物と聞こえた気がしたが気のせいか・・・」

「ウッヒョーイ♪」


盛り上がっているなかユカは屋台を回っていた心宿を連れ出した。


「なんだ、こんな所に連れて来て」


心宿はなにか期待をした様子で言ってきた。
よっしゃ!作戦どおりやイケイケ!と茂みに隠れている三人が合図をしてきた。


「あの、さっき金魚を獲って先生にあげたくて♪
たくさん獲ったので貰ってください!」


「あ、ありがとなっ」


そういいユカはすぐに立ち去った。
その後ハルとマリと翼宿の隠れたとこに行きニコニコしながら走っていった。


「おつかれー♪」


その後の心宿あとをつけまわしたユカ達だったが結局バレてしまいって
怒られたがユカは金魚のこともありひどく怒られた。


「でも屋台楽しかったね心宿」

「な、心宿もたのしかったよな?」

「楽しかった〜、って話をずらすな!って敬語を使えっ!」


そんな事を言ってまた怒られたが楽しいキャンプファイヤーも終わったのだっ

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