40 疑う 執筆者:ソルト
「じゃ、体育委員は準備体操をしてくれ、私は影で休む」
「分かりました」
翼宿は前にでて掛け声をあげた
「いーち、にっ、さんっ」
「つぎ手首、足首ー」
「つぎ肩ー」
「次は二人組やから適当にペアつくってやー」
「井宿はわいとやな」(笑)
「翼宿怖いのだー」
「じゃ、自分はさっちーとしよ♪」
「い、痛いって柳宿やめろ」
「隣では鬼宿が犠牲になっていた」
「美朱・・・」
呼んだが美朱はおやつを食べていたのだった。
「あれ、影おるっていよったんにどっか行っとるやないか」
「ほんとだわ」
「あいつどこいきおったんや」
「あいつ、呑気に砂浜で日なたぼっことかしてたらうちフルボッコにする」(笑)
「まさか、生徒おいて日なたぼっこはないってでももしかしたって
ことがあるかもしれんよ?」
パタパタ
話しているとハルの後ろに心宿の姿があった。
「なんでみんな静かなん、はよ探しに行こう♪」
それを見てみんなの顔は青ざめた。
そしてハルが探しに後ろを向くと。
ドンッ
「痛っ、なにー?」
ふと見上げると心宿がいた。
「あ、こんなとこに居たんですか、アハハハハ」
それを見た心宿は苦笑いをしてけして怒ろうとはしなかった。
その表情をみてほっとしたハルだった。