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「初音、起きろ」
「うぅん?」
「旦那様のお帰りだぞ」
初音の横になった布団の上に馬乗りになり、ぺたぺたと顔を撫で回される。
きっと本人は気持ちよく呑んで帰ってきたのだろう。
「あなた。また?」
「ああ。まただ」
初音の布団を無理やり剥ぎ取り、寝間着の中に手を突っ込む。その手はひんやりと冷たかった。
「冷たっ」
「冷えてんだ。温めてくれよ」
そういいながらニヤニヤ笑ってのしかかる凄腕を抱きしめると、背後に人影を見つけて悲鳴をあげた。
「きゃーっ!?」
「なんだ!!!」
「誰かいる」
「すいませぇん」
情けない声に凄腕は苛立った顔をして振り返った。
「てめえ、こんなところまでついてくんじゃねえ!」
誰かわかったのは、初音が急いで火種から明かりを灯したからだった。
「すいません!先輩が心配で」
ギャアギャア騒いでいる凄腕をなだめながら、寝間着を整えて羽織を肩にひっかけてお茶を出した。
「こんな奴に茶なんかいらねえ」
「でもあなたを心配してくれてるのに」
「帰れ。ったく、せっかくいい気分だったのに興ざめだ。初音、来い」
「あなた」
腕を引かれて寝室に入るが、後輩はおろおろとこちらを見ているだけだった。
「いいの?」
「なにが」
ばさばさと着物を脱ぎ散らかし、燭台からの揺れる明かりに照らされた体に怪我がないことを見てホッとしていると凄腕がニヤリと笑って初音を抱き寄せた。
「どうした?あんまり俺がいい男なんで見とれたか?」
「……うん」
「は、恥ずかしい奴!」
「寝る?」
「おう……」
さっきまで初音が寝ていた布団に潜り込み、続いてここに来るであろう初音を待ち構えていたのだがちっとも彼女は来ない。
「おい」
「はい」
顔を上げてみると初音が凄腕の着物を丁寧に畳んでいるのが見えた。愛されていると感じさせる初音の手をじっと見つめていると、ふいに彼女が首を伸ばして燭台の明かりを吹き消した。
「詰めて」
「嫌だ」
「お尻が出ちゃう」
「上に来い」
「重かったって後から文句いうじゃない」
「早くガキが欲しい」
「ならもっとたくさん帰ってきて」
「ああ」
「初音、起きろ」
「うぅん?」
「旦那様のお帰りだぞ」
初音の横になった布団の上に馬乗りになり、ぺたぺたと顔を撫で回される。
きっと本人は気持ちよく呑んで帰ってきたのだろう。
「あなた。また?」
「ああ。まただ」
初音の布団を無理やり剥ぎ取り、寝間着の中に手を突っ込む。その手はひんやりと冷たかった。
「冷たっ」
「冷えてんだ。温めてくれよ」
そういいながらニヤニヤ笑ってのしかかる凄腕を抱きしめると、背後に人影を見つけて悲鳴をあげた。
「きゃーっ!?」
「なんだ!!!」
「誰かいる」
「すいませぇん」
情けない声に凄腕は苛立った顔をして振り返った。
「てめえ、こんなところまでついてくんじゃねえ!」
誰かわかったのは、初音が急いで火種から明かりを灯したからだった。
「すいません!先輩が心配で」
ギャアギャア騒いでいる凄腕をなだめながら、寝間着を整えて羽織を肩にひっかけてお茶を出した。
「こんな奴に茶なんかいらねえ」
「でもあなたを心配してくれてるのに」
「帰れ。ったく、せっかくいい気分だったのに興ざめだ。初音、来い」
「あなた」
腕を引かれて寝室に入るが、後輩はおろおろとこちらを見ているだけだった。
「いいの?」
「なにが」
ばさばさと着物を脱ぎ散らかし、燭台からの揺れる明かりに照らされた体に怪我がないことを見てホッとしていると凄腕がニヤリと笑って初音を抱き寄せた。
「どうした?あんまり俺がいい男なんで見とれたか?」
「……うん」
「は、恥ずかしい奴!」
「寝る?」
「おう……」
さっきまで初音が寝ていた布団に潜り込み、続いてここに来るであろう初音を待ち構えていたのだがちっとも彼女は来ない。
「おい」
「はい」
顔を上げてみると初音が凄腕の着物を丁寧に畳んでいるのが見えた。愛されていると感じさせる初音の手をじっと見つめていると、ふいに彼女が首を伸ばして燭台の明かりを吹き消した。
「詰めて」
「嫌だ」
「お尻が出ちゃう」
「上に来い」
「重かったって後から文句いうじゃない」
「早くガキが欲しい」
「ならもっとたくさん帰ってきて」
「ああ」