※会話文のみ



『幸村ー。ここ分からない』

「へえ」

『ねえ、あんた無駄に頭いいんだから教えてよー。飴あげるから』

「俺を飴でつらないでくれる??」

『じゃあ、いい。先生に聞いてくる』

「……まさか、あの新任の??」

『凄い教え方上手いんだけどさ、人気があるから、なかなか質問行けないんだよねー。今なら暇だろうからさ。あ、幸村は……』

「100円」

『は??』

「あいつを褒めるたびに俺に100円」

『なに、その嫌がらせ。何様のつもりよ』

「ただし、俺を褒めるなら、お前にその、題問2のわかりやすい覚えかたを教えてあげる」

『……は??』

「あいつより俺のが教え方上手い」

『なんの自信よ』

「どうせ、いいのは顔だけだろ」

『えー。性格もいい人だって。友達の中にはファンもいるし。私も結構いい人だと……』

「……1000円」

『はっ??!』

「今から椅子を立ったら1000円」

『増えてるしっ!!』

「煩いから少し黙りなよ。……無理矢理閉じさせてあげようか」

『……ガムテープか何かで??』

「…………お前って本当馬鹿だよね」

『煩いっ!! そ、そりゃあんたに比べたらっ』

「分かった。お前が分かるように一から十まで全部教えてあげるから」

『英語?! 数学?! それともっ』

「俺に従順になるように」

『…………幸村が壊れたああっ』

「まずはその減らず口からかな」

『せめて勉強教えて!!!! うわっ、ちょっと!! 近いいっ』



幸村から逃げまくった次の日のテストも幸村の機嫌も最悪でした。




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