*幸村〜、毎日ってか四六時中アンタの事考えて(妄想)してんのに…なんで夢に出て来てくれないんだあ〜ッッッ!!((泣

「……え、そんなの俺の知ったことじゃないよね?」
「うわ、幸村えげつないのー」
「黙れ仁王」
「……ああ、なるほど、ツンデレか」
「は?違うに決まってるだろ。……ただ、……夢の中なんかじゃなくて、直接俺に会いたいって言えばいいってちょっと思ってるだけでさ」


嗚呼、俺何言ってんだろ。でも、何一つ間違っていない。あいつはいつだって俺と夢の中で会いたいだの、いつも俺のことを考えているだの、直接俺に会いたいって一言甘えてくれればすぐにでも抱きしめて言ってあげるのに。俺が普段忙しいからとか、部活で疲れてるだろうからとか、いつも俺優先。大体名前は俺の彼女っていう自覚が足りないよね。彼氏相手にそんな謙遜して意味が分からない。……まあ、そういうところも含めて好きなんだけど。どうせあいつ的には「幸村に甘えすぎたら、嫌われちゃう」とかくだらないことを考えているんだろうけどさ。甘えたくらいで嫌いになるような想いと思わないでくれ全く。そんなことを考えている俺が一番奥病なのかもしれないけど。


「……俺だって会いたいに決まってるよね」
「ほぉ、幸村はあいつにべた惚れじゃのう」
「……うるさいよ仁王」


仁王に言われなくても分かっている。俺は、あいつにべた惚れだ。いつだって触れていたいし、いつだって傍にいたい。でもそんなことは現実的に叶うはずがないことだと知っているから。


「だからこそさ……愛おしいんだよね」
「……そういうもんか」
「……狙ったら殺す。っていうか、あいつに変なこと吹き込んでも殺す」
「怖いのう、神の子は」


へらりと笑った仁王は、俺にひらひらと手を振りながらも、ぶらりと歩いていった。さて、俺も愛おしい彼女に電話でもかけるとするか。それでサプライズで会いにいってやろう。そんなことを考えた。



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>更
質問ありがとう。
いやあ、相変わらずの幸村への愛がこもった文章だったねww
どう小説にしようか迷ったが、こんな形で構わないかな?構わないね!笑
っていうことでね、10万hitもいって嬉しいです。更のおかげでもあります!
これからもどうぞよろしくお願いいたします^^///





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