柳生と待ち合わせ

『ごめんね柳生っ、待ったよね……』
「いえ、気になさらないでください、よほど急いで来てくれたみたいですし」
『へ?』
「ほら、スカートがめくれるほど急いで走ってきてくれたんですよね?」
『ひっ、きゃああっ。ウソっ』
「はい、嘘です」
『っ…………さいてー』
「あなた限定です」
『……そんな言い方ずるいよぉ』


ジャッカルと手を繋ぐ

『うわああ、人多いね今日』
「そうだな。まあ、三連休最終日だもんな」
『あー、はぐれちゃうから手繋いでよー、なんて……っ!』
「ん? どうした?」
『え、あ、いや……その、まさか……恋人繋ぎとは思わなくて……』
「恋人だろ?」
『うわ、キューンってする」


ブン太とカラオケに行く

「どう、俺の天才的歌声っ」
『うん、すごくうまい! さすがブンちゃんっ』
「そ、そうかよっ」
『ねえ、私の歌声どうだった?』
「えー、あー……その、な」
『え、下手だった?!』
「ち、違えよっ。その……かわいすぎて、……表現できねえっつうか……お前の歌声は天才的って感じ、だな」
『ふふ、ブンちゃんに褒められたー」




仁王と洋服を買う

『ねえ、雅治ー、この黄色のショーパンと黒のキュロットどっちが似合ってる?』
「ミニスカじゃと手を入れやすいのー」
『…………じ、じゃあ、このトップスとシャツだったら』
「そうじゃの、右のほうが脱がしやすい」
『……っ、じゃ、じゃあ、このフリルがついてる靴下とストッキングだったら』
「どっちでも、お前さんをおいしくいただいちゃる」
『あんたの頭はそれしかないんかいっ』



幸村と水族館

「わー、大きいねあのマグロ。イワシもすごくおいしそうだし」
『……なんか、精市。もしかしてだけどさ』
「お昼は魚食べたくなっちゃったな」
『はあ、やっぱり……あのさ、精市。水族館は』
「まあ、一番おいしそうなのは君だけどさ」
『っ…………』
「今晩のディナーは、もちろんお前だから、心配しなくてもいいよ」



柳とランチをする

『柳がパスタ食べてるとなんか……萌えるね』
「あまり理解しがたいが、俺としてはお前と食べる食事ならばなんでも食べたいと思うのはおかしいか?」
『なんか、その、……口説き方が大人だね』
「お前が子供なだけだ。ほら、口元にクリームがついている」
『うっ……』
「まあ、あまりこれ以上大人になられても……理性がもたないが」
『はい?』
「なんでもない。それよりも、お互い一口ずつ交換でもしてみようか。恋人らしいだろ?」 
『うん』



赤也とアイスを食べる

「先輩先輩っ、先輩のってなんでしたっけ」
『えっと、キャラメルだったかな』
「え、いいっすね。ちょっとくださいよ」
『はい、……どう?』
「甘いっすね、俺のレモンっすよ、はい、ちゅっ」
『っ、ひゃっ……な、何してっ』
「ほら、ファーストキスはレモンの味っ言うじゃないっすか。まあ、ファーストじゃねえけど」
『い、いきなりはダメだよっ……恥ずかしい……』




真田に見送られる

「今日は、その、休みの日なのにすまなかったな」
『こ、こちらこそっ。……その、楽しかった?』
「なぜそのようなことを聞く」
『え、いや……ずっと、しかめっ面だったから』
「……すまないな……。……お前があまりにも愛い行動をするから自制をしていたのだ」
『そ、っそっか。……へへへ。それ聞けただけで幸せ』




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