知的な眼鏡。
ああ、貴方は私の王子様。
きっと他の人は知らないであろう笑い方とか怒り方とか。
どうしよう。


「柳生が好きすぎてすっごい辛いいいいいいいっ」

「……本人を前に叫ぶことではないと思いますが」

「だって、思いは相手に言わないと伝わらないんだよっ!!」


そういうものですか、となにやら吐息を零しながらも眼鏡をあげる柳生は神々しい。
ってか、こんなに美人さんがこの世に存在するなんて神様罪!!!


「……それより、私に言いたいこととはなんでしょうか??」

「へ??」

「言いたいことがあると言ったのは貴女ですよ」


そう、そうだった!!
柳生がカッコイイせいで全く忘れてたけども、私には是非柳生にやって欲しいことがあったんだった!!

ガシリと柳生の肩を掴み……。


「柳生っ今度カラオケ行こう!!」

「カラオケ……ですか??」

「柳生っ、私聞いたよっ、柳生CD出してるんでしょっ?」

「ええ。あまり上手いといえたものではないと思いますが」


きゃあっ、今の照れ顔やばいっ!眼鏡微妙にあげる感じが半端ないんだけどおっ。


「……それより、どなたに聞いたのですか??」

「まさだよっ!! 」

「仁王君、ですか」

「気になって、CDも借りる約束しちゃって、もうめちゃくちゃ楽しみっ!!  絶対にダビングして、覚えて、カラオケで完璧に歌うから待っててねっ」


ああっ、あわよくば柳生とデュエット……なんて興奮しちゃうっ。そして、その間に見つめあっちゃったりしてっ。そう、こんな風にっ!!!!


「えっ……や……ぎゅう?」

「なんでしょうか?」

「いや、そっ、そのっ……なんかっ、し、視線がっ……すっごい」


綺麗な顔がだんだんと近づいてくる。白い肌とか、調った唇とか。くちびっ……。


「んっ……」


次に見えたのは、少しだけ口許で弧を描いた柳生。そして唇に今だ残るような熱くほのかな味。


「仁王君からCDなど借りなくても、私が貴女のためだけに歌ってあげますよ」


真っ直ぐな視線。高鳴る心臓。
そういえば、唯一知ってる歌で、「レーザービーム」ってのがあったな。なんて考える暇も無いほどクラクラしちゃいそう。


「さて、始めましょうか」


ストレイトドキドキする
視線はまるでレーザービーム
心をシュワリと突き刺すの
虹色のラブビーム 



『視線はまるで』





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ぱひゅーむのレーザービームは、管理人の中で柳生の歌。

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