後日、どういうツテで知ったのかは分からなかったが遥が職場に来た。
「火神、彼女か?」
「そんなんじゃねぇ…すよ」
先輩隊員に茶化されながら遥の所に向かう。
『ご、ごめんね。急に。
たいが君がね、どうしても火神くんと遊びたいって言うから…』
はい、と手渡されたのは遥の連絡先と
たいが君が描いたであろう消防士姿の俺の絵だった。
「あん時みたいに…名前で呼べよ」
『え?』
きょとん、として
意味が分かったのか遥の顔が赤くなる。
「連絡するな…」
チュッと額にキスをすると遥はその場にへたり込んだ。
じゃあな、と意地悪な笑みを残して戻る。
仕事が終わったら速攻で連絡だな!
『大我くんのこと、ずっと…好きでした』
と、遥の口から聞くのはもう少し後のこと。
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