「コナン…やっぱり」

「い…っから!はやくっ…」


最後まで挿れろよ、と言いたそうな言葉は
苦しそうな声に戸惑う快斗の背中を押す


実際、ようやく3分の1程埋まった自身は
熱すぎるコナンの中に揉まれて
本当は今すぐにでも動きたかったが

浴槽に手をついて見えないその顔が
歪んでいるのが容易に想像出来てしまうのだ


「…一気に、いくからな」


グッと力の入った身体を肯定と取り

高校生らしく細く引き締まった腰を掴み
一息に熱を突き入れた




「―――ッ!!」



あまりの衝撃に
声のない悲鳴を上げてコナンがのけ反る


「ッッ…!」

その動きに伴い
ただでさえきついナカが
これでもかと言うくらい締まった


つま先までビリビリ走る快感に
思わず動き出しそうになった腰を止めると
うっすらと汗を浮かべるコナンが振り返ってせがんだ


「動…けよ」

「でも」

「痛く、ねぇから…はやくっ」



確かにコナンの顔には
苦悶とは別に
恍惚としたものが伺えるその”大人”な色情漂う表情を見てしまうと
脳は自然に快感を求めて腰を動かした


「んああッ!!」


一突きする度に
意識が持っていかれそうな快感に襲われる

「くっ!」

「ッ!はッ、…っ!」

苦し気な呼吸を止めてあげたくて
少しだけ柔らかくなった
コナンの前を右手で虐めると
徐々にいらない力が抜けてきた


「んっ!やあっ!!だめっ!やっ!」

しかし
一度に前と後ろを弄られて

意識はしていないだろうが
快感を逃すまいと
きゅう、とより強くくわえこまれては堪らない


「は…っ」

肌と肌がぶつかり合う音を
壁が反響させて耳を犯す

すっかり快楽の虜となったコナンのナカを
存分に味わっているのか
はたまた逆なのか


下半身の感覚がなくなるくらいの刺激に溺れてしまう


接合部からのグチュグチュと言う音に
コナンの甲高い喘ぎが重なって
脳まで痺れちまいそう


「ひっ、んあ!!か、かいとぉ…っ!」


振り向いて甘く名前を呼ぶ顔は
快楽による涙で濡れ

形の良い眉は切なそうに
ひそめられている


明らかにいつもより感じきっているその顔にグンと体積が大きくなったのが解った

「あっ!!ば、ろぉっ…!
んあッあぁっ!」

「悪ぃっ…もうっ…」


限界点まで達しそうな自分の快感に
腰の動きも
コナンを扱く手も
自然と速度をあげてしまう

「あっ!!だっ…め!――やっ!
あああッッ!!!」

「―――ッ!!」



右手に熱い液体を感じたと同時に
自らも熱い飛沫を注ぎ込んだ
























「あのさ…」



お風呂上がりのソファの上


コナンの髪をタオルで乾かしながら
快斗は密かに気になっていた疑問をぶつけた





「コナンってさ…経験あったの?」


「はあ!?」



予想通り、噛み付きそうな勢いで振り向かれた



「いや、だって、
割とすぐに気持ち良くなってたから…」



もしかして、俺以外の
誰かと経験してたんじゃ…!

と一抹の不安を感じて聞いたのだが

コナンは頬を染めて睨んでくるだけだ




「…疑ってんのかよ」

「いや!そんなんじゃねーって!」



しまった

この探偵君は
10年前から怒らせると長い


だってあれだ

新一が10歳の時に
自分が間違えて食べてしまった
彼饅頭の話を昨日持ち出されたくらいだからな




「あの、疑ったとかじゃなくてだな」


「………」



だめだ睨まれてる


確かに気分を害す発言をしてしまった自分に非があるのだが


どうにも歳を重ねる毎に
言葉足らずになっていく様で困る


この調子では新刊のミステリー本を買うまで
話してもくれないだろう



「ごめん…」


しょんぼりとうなだれていると

突然下からコナンの顔が
ドアップで覗き込んで来た



「…バーロ!」

「え?」


「…オメーの事考えてたんだからな!」


「――いっ!!!」



ゴチィィッッともの凄い音をたて

自身の額と、若者特有の石頭がぶつかった




「えっーと…」



ジンジン響く頭を抱えながら
IQ400の脳をフル回転させると




それは、つまり、何だ




一人で…?

俺の事を考えながら?





……慣ら、し…!?











ああ神様

一つ屋根の下で
そんなカワイイコトをしていた彼に
気づかなかった私をお許し下さい













「……コナンちゃん」

「だからそう呼ぶなって!!」





「……もう一回しよ!!」









少し年季を増した工藤邸には
10年前より重い蹴りの音が響いた
















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ゆか様より4500hitリク
「10年後のコナンと快斗」でした!

何か普通もっと元に戻れなかったら
シリアスな感じになるかと思うんですがね!ふしぎ!


ゆか様
素敵なリクエストを
ありがとうございます!


うめこうめ
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