何故か俺を敵視する
鈴木相談役からの依頼書が届いたのが二日前





「罠…かなぁやっぱり」



たとえそうだとしても
行かないことには解らない

なので協力するかどうかは置いといて
どうやって潜入しようかと考えた



金持ちの家に居て

なおかつ
相談役に自然に近づけるポジションと言えば




「ボディーガードかメイド辺りか…」


ふむ、と快斗は
顎に手をあてる


ボディーガードの
方が立場的に近くにいけるが

鈴木相談役に近いだけに
中森警部の注目もあるだろうし…

なにより罠だった時に
身近すぎるのも危険だ




やはりここはメイドにするか




(…それに、こっちの方がモえるんでね)




ニッと笑った快斗は
大量の服がかかったクローゼットから
フリル付きのメイド服を抜きとった








「っひょー!オレってば美少女ちゃん!」


姿見の前でポーズをつけている少女は
どこからどう見ても
"かわいいメイドさん"
だった

栗色のショートカットに
伸びる細い手足
フリル満載のメイド服もバッチリ着こなせている


元から薄い脚の毛等も今しがた剃ったし


残る問題は一つ




(下はどうすっかなぁ)



下着は男物か女物か、それが問題だ


女物ならアレを剃ったりナニやらしたりしなきゃならないし


男物なら万が一…見られた時が怖いし



うーん



部屋の中で唸ってみても
答えは見つからない


下着の事で悩む男子高校生も何だか情けない気もするが

完璧な変装をするというスタンスを左右する重要な問題だ




(…よし!)














怪盗は完璧を求めた




そして二日後

女性用下着を身につけた怪盗は
小さな探偵にぶつかり

(やっぱコレで良かったあ!)

と息をついたのである




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瀬戸ちゃんは
私の中で快斗の変装No.1です
ニヤニヤします

エロは書けません

でも絶対ぶつかった時見たよね江戸川さん!


うめこうめ
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