何故か俺を敵視する
鈴木相談役からの依頼書が届いたのが二日前
「罠…かなぁやっぱり」
たとえそうだとしても
行かないことには解らない
なので協力するかどうかは置いといて
どうやって潜入しようかと考えた
金持ちの家に居て
なおかつ
相談役に自然に近づけるポジションと言えば
「ボディーガードかメイド辺りか…」
ふむ、と快斗は
顎に手をあてる
ボディーガードの
方が立場的に近くにいけるが
鈴木相談役に近いだけに
中森警部の注目もあるだろうし…
なにより罠だった時に
身近すぎるのも危険だ
やはりここはメイドにするか
(…それに、こっちの方がモえるんでね)
ニッと笑った快斗は
大量の服がかかったクローゼットから
フリル付きのメイド服を抜きとった
○
「っひょー!オレってば美少女ちゃん!」
姿見の前でポーズをつけている少女は
どこからどう見ても
"かわいいメイドさん"
だった
栗色のショートカットに
伸びる細い手足
フリル満載のメイド服もバッチリ着こなせている
元から薄い脚の毛等も今しがた剃ったし
残る問題は一つ
(下はどうすっかなぁ)
下着は男物か女物か、それが問題だ
女物ならアレを剃ったりナニやらしたりしなきゃならないし
男物なら万が一…見られた時が怖いし
うーん
部屋の中で唸ってみても
答えは見つからない
下着の事で悩む男子高校生も何だか情けない気もするが
完璧な変装をするというスタンスを左右する重要な問題だ
(…よし!)
怪盗は完璧を求めた
そして二日後
女性用下着を身につけた怪盗は
小さな探偵にぶつかり
(やっぱコレで良かったあ!)
と息をついたのである
==================
瀬戸ちゃんは
私の中で快斗の変装No.1です
ニヤニヤします
エロは書けません
でも絶対ぶつかった時見たよね江戸川さん!
うめこうめ