※某お菓子の話(おっと〇と←)





「め、名探偵…!」



”仕事”帰りに寄った工藤邸で、半分涙目になるとは思ってなかった


数分前まで

さあ今からいちゃいちゃタイムを!

なんて意気込んでいたのに



今は新一の手に握られていた食べ物に阻まれている





何故数多あるお菓子の中から
ソレと出会ってしまったのかを問い詰めたい。
小一時間程問い詰めたい。



「そ、そ、そんなもの食べちゃだめえええぇ…」



「はぁ?いきなり来て何だよ
…お、イカだ」



絶妙な塩味が効いた魚介類型の某お菓子

今回新一が摘んだのは
どうやらイカ型だったらしい


らしい…というのも
半径5m以内に寄れずにいるからである。


視力が良くても、
対象を直視出来なければ意味がない


そんな俺を見て
ニヤニヤと厭な笑みを浮かべる大魔神



「ほら、一緒に食おうぜ?コソ泥さんよ」



ご丁寧にも二人分のジュースと某お菓子が用意されている所を見ると

自分が訪ねてくるのは予想されていたらしい



その上でこの仕打ちなんだから
やはり、根っからのサディストだ

部屋の隅でふるふると震える




「め、めいたんて…俺、やっぱ帰」


「そーか、なら土産に持って帰れよ」



悪魔の言葉と共に、
こちらへ投げられたのはサメ



…型のおっと〇と






「〇∞§$∴≠※▽!?」






言葉にならない叫びと笑い声が響く夜


隣人は、容赦ない恋人を健気に慕う怪盗にため息を落とし、
静かに窓を閉めた


















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さきやま様の素敵な呟きをリアタイで形にしてみたもの^^



うめこうめ

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