※バ快斗(あ)
※女装風味!

















「おかえり新一!ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ」





バタン





扉を閉めて、もう一度表札を見る。工藤。やはり間違っていない。






「…ヘンだな…」






ここが本当に俺の家なら、あの怪物は何だ?


おたまを持ってフリフリなエプロンをつけるような男を、恋人にした覚えはない






扉を見つめて固まっていると
それが勢い良く開かれた









「何で閉めるの!!」


「何で閉められるかわかんねーのか」





むしろそっちの方が驚きだ






その旨を伝えると、憤った快斗が
「こんなに可愛いのに!」
とぬかしたもんだから


とりあえずおたまを奪って殴っておく



涙目になると余計に不気味さが増した






「しんいち…傷害罪…」




「んな格好してる方がよっぽど罪だ」





広いロビーにカバンをほっぽり出してブレザーを脱ぐ



食欲をそそる香りが漂っているのは、きっとこの怪物の手料理だろう

腕前だけは良いから少しだけ期待する












「で?ソレはなんだよ変態」


「変態じゃなくて、”うきうき新婚さんごっこ”なんだけど」


「…”ぞわぞわ”の間違いだよな?」










こいつが突拍子も無いヤツだとは知っていたけど


ここまで来たらもはや病気かもしれない











「っていうかお前、下…」



「うん!彼シャツってやつだよ!」







満面の笑みで聞き慣れない単語を発する快斗は


カッターシャツにエプロン(下無し)を身にまとっている、



いや、逆にそれしか身に付けていない






やはり、頭がおかしいんだろうか






というかせめて、もしやるなら完璧に女に化けて欲しかった



自分によく似た顔がピンクのフリルエプロンをつけた姿を想像してほしい。
ちょっとした慰謝料さえ貰えるはずだ。







マグロの冷凍室よりも冷め切った俺の視線も気にせず


裾をひらひらと遊ばせながら
「ホントは新一に着せようと思ったんだけどね〜」
なんて恐ろしいことを口走る





「なあ快斗」




「なーに新一?可愛いって?知ってるよ」



「…よし、ついてこい」



















それから数分後、
変態を連れた探偵は

隣の阿笠邸の科学者を尋ねる事になった





















「で?答えは?」



「答え?」

「だからー、
ご飯かー、お風呂かー、ワ・タ」


「飯」


「……………」



だが、科学者の「治療」と言う名の説教も

この変態には効かなかったのかもしれない






















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女装書けないです


この後きっと新一が
逆にイタダキマスされるはず

だってそうじゃないとコレ
新快風味になっちゃうん…!





うめこうめ
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テーマ「人外ファンタジー」
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