「なんやかんや言ってアンタ結局どんだけプレゼント貰っとんねん」
『おもちゃばかりだったな』
「ホンマやで!小学生やん」
「うるせー!おもちゃの何が悪い!」
「悪ないけどなんかもっとあるやろ」

『まず普通の男子高校生が誕生日祝いにこれだけ多人数からプレゼントが貰えること自体珍しいと思うがな』
「オレ人気者だからな!」
「みんなアンタを哀れんどんねん」
「そうだったのか…!」

『そんな可哀想なボッスンにプレゼントだ』
「なんだよ」
『これでボッスンもキャラ立ちして人気になれるぞ』
スイッチから渡されたプレゼントの中身は所謂パーティーグッズだった。

「いらねーよ!」
『せっかく買ってきたのにいらないのか』
「いやまあ、貰うけどよ」

「なあなあ、ちょおゲーセン寄らへん?」
「あーオレ今日用事あんだよ」
「なんやアンタどっか行くん?」
「まあな」
「どこ行くんや?アタシに教えてみ?」
「なんでおめーに教えなきゃなんねーんだよ」
「なんでもや!ほれ、言えや!」
「あーもううるせーな!おもちゃ屋だおもちゃ屋!」
「なーんや、つまらんなあ」
「分かったらもういいだろ?じゃーな」


行き先をしつこく聞いてくるヒメコに嘘をついて、二人と別れて本当の目的地を目指す。



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