いつものことだが、先生の話は全く頭に入らず垂れ流しである。
板書もせず絵しりとりをしたり、手紙で会話したりで結局あっという間に昼休みになる。

「スイッチ、今日のノート貸せよー」
『ちゃんと授業に集中しないのが悪い』
「だってよぉー」

『ノートとプレゼント、どっちが欲しいんだ?』
「は?」
スイッチの手には、午前中の教科のノートとプレゼントであろう包みが握られている。

「両方!」
『パン一個でどうだ』
「取引かよ!」
『冗談だ。仕方ないから土下座でいいぞ』
「お前マジドSだな!」
『ありがとう』
「褒めてねえよ!」

「アンタらはよせなパンなくなるでー!」
「スイッチ、とりあえず今は保留な!よし、購買行くぞ!」

「何食べよかなー」


購買に行こうと席を立つと、机の横に引っ掛けていたみんなから貰ったプレゼントが入っている鞄が揺れた。



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