「原、バレンタインって知ってる?」
「馬鹿にしてんの?」
「してないよ!ただ原ってバレンタインに貰えなさそうな感じだったから…」
「馬鹿にしてんじゃん」
「いた、痛い!足踏むのはやめて」
「俺自分で言うのもなんだけどバレンタインとか結構貰うタイプなんだよね」
「何もらうの?消しゴム?」
「んなわけねーだろ」
「大丈夫だよ原、わたしちゃんと原にチョコレートあげるから」
「ハイィ?」
一ヶ月後
「まさかお返しに消しゴムもらうとは思わなかったよ原一哉くん」
「喜んでくれたようで何よりだ」
「まさか本命のチョコレートのお返しに消しゴムもらうなんて思わなかったよ原一哉くん」
「喜び過ぎだって」
「ちくしょう」
根に持つタイプだった原一哉くん