紹介します

何の気なしに街をぶらついていた時だった

総悟くんから呼び出しの電話
(教えたつもりはなかったのにいつの間にか知られていたケータイ番号)

『エリカ、ちょいとれすとらんまで来てくだせェ』
それだけ言い残して通話は途切れた

いつも一方的で私の都合はお構い無し

その誘いに乗ってしまうあたしもあたしだけど…
(…まぁ、暇だったし)


『あなたがエリカさん?私、総ちゃんの姉のミツバです』

ビックリしてしまった
おしとやかで清楚な美人さんが総悟くんのお姉さんだというから

『この人にはいつもお世話になっているんですよ、姉上』
総悟くんのこのしおらしい態度にも驚きを隠せなかった

『どうしようもねぇシスコンだこりゃ』
そう呟いた銀さんは何故かぐったりしていた
気のせいか口の回りが赤いような…

結婚が決まったらしく武州から江戸へ引っ越してきたそうで、久々の姉弟の再会だったそうだ

そんな大事な時間にあたしがお邪魔をしていいものか
なんだか居たたまれなくてゲーセンに入ったときは離れて椅子に座って三人の様子を見ていた

…銀さんはわりと溶け込んでるのね

総悟くんと銀さんはカートゲームで対戦を開始した

『付き合わせてしまってごめんなさいね、疲れたでしょう』
気がつけば隣に座っていたミツバさん

『いえ、こちらこそ姉弟水入らずな時にお邪魔を…』
『いいのよそんなの。これからいつでも会えるもの』
にっこり微笑むミツバさんはとても綺麗で…
似てないなって思ってたけどやっぱり似ている、総悟くんに

『それより急に呼び出してしまったみたいで…ごめんなさいね。総ちゃんたら予定も聞かず電話きるんだから…』
蘇芳色の瞳が申し訳なさそうに揺れた

お姉さんはいい人だ
常識人だ

話を聞けば
幼い頃に両親を亡くし、寂しい思いをさせまいと甘やかして育ててしまった、と

『総ちゃんのわがままに振り回されていないかしら?』

『そりゃあもう……』
やば、つい本音が!

『フフッ、エリカさんて表情豊かで面白いわね』
心底可笑しそうに笑うミツバさん

あたし…そんなに顔にでてましたか?『しまったッ!』が

『総ちゃんが好きになるのもわかる気がするわ』

『えッ!?』
笑顔でサラリと物凄いこと言いませんでした?

…冗談、だよね
だってそんな…
いつもからかわれてるだけだし…

玩具みたいな感じ…でしょ?


『最近の手紙によく名前が出てきてたのよ、総ちゃんにしては珍しくて』

ちょ…、待って!
それ以上はやめてェェッ!
なんか恥ずかしいからァァァ!

『姉上ー、エリカー!』
『ひゃあああっ!』

急に声を掛けられみっともない声を上げてしまった

『どうしたんでィ。顔も赤いぜ?』
覗き込む総悟くんの顔が近い
柄にもなく戸惑ってしまう

『…何でもないよ』
ヘへへッと笑って誤魔化す様をミツバさんは可笑しそうに見ていた

この人もさりげにSッ気があるのね…
ドS気質は血筋なのかも

『姉上、これUFOキャッチャーで取れやした。あげます』

赤い筒にやる気の無い顔をつけた謎の物体、ジャスタウェイとかいう物

そのキーホルダー

『まぁ、江戸ではこうゆうのが流行ってるの?』

『かわいー♪なにこれー?』
この手の奇妙な物に目がないあたし

『あたしもほしー!そのUFOキャッチャーどこにあるの?』

すがる様に乞えば総悟くんがニヤリと笑った

そして教えてくれる代わりにポケットからもうひとつそのキーホルダーを出した

『エリカの分も取ってありやす』

…うそ

手のひらに乗せられた小さなキーホルダー

『あら、よかったわねエリカさん。』


ほんと、今日は驚かされてばかり


今日の君にはknock out


『エリカちゃーん?大丈夫か』
『もう…ダメかも』
総悟くんが輝いて見えてきた

『…重症だな』




ありがとう
大事にするからね


何の気なしに街をぶらついていた時だった

総悟くんから呼び出しの電話
(教えたつもりはなかったのにいつの間にか知られていたケータイ番号)

『エリカ、ちょいとれすとらんまで来てくだせェ』
それだけ言い残して通話は途切れた

いつも一方的で私の都合はお構い無し

その誘いに乗ってしまうあたしもあたしだけど…
(…まぁ、暇だったし)


『あなたがエリカさん?私、総ちゃんの姉のミツバです』

ビックリしてしまった
おしとやかで清楚な美人さんが総悟くんのお姉さんだというから

『この人にはいつもお世話になっているんですよ、姉上』
総悟くんのこのしおらしい態度にも驚きを隠せなかった

『どうしようもねぇシスコンだこりゃ』
そう呟いた銀さんは何故かぐったりしていた
気のせいか口の回りが赤いような…

結婚が決まったらしく武州から江戸へ引っ越してきたそうで、久々の姉弟の再会だったそうだ

そんな大事な時間にあたしがお邪魔をしていいものか
なんだか居たたまれなくてゲーセンに入ったときは離れて椅子に座って三人の様子を見ていた

…銀さんはわりと溶け込んでるのね

総悟くんと銀さんはカートゲームで対戦を開始した

『付き合わせてしまってごめんなさいね、疲れたでしょう』
気がつけば隣に座っていたミツバさん

『いえ、こちらこそ姉弟水入らずな時にお邪魔を…』
『いいのよそんなの。これからいつでも会えるもの』
にっこり微笑むミツバさんはとても綺麗で…
似てないなって思ってたけどやっぱり似ている、総悟くんに

『それより急に呼び出してしまったみたいで…ごめんなさいね。総ちゃんたら予定も聞かず電話きるんだから…』
蘇芳色の瞳が申し訳なさそうに揺れた

お姉さんはいい人だ
常識人だ

話を聞けば
幼い頃に両親を亡くし、寂しい思いをさせまいと甘やかして育ててしまった、と

『総ちゃんのわがままに振り回されていないかしら?』

『そりゃあもう……』
やば、つい本音が!

『フフッ、エリカさんて表情豊かで面白いわね』
心底可笑しそうに笑うミツバさん

あたし…そんなに顔にでてましたか?『しまったッ!』が

『総ちゃんが好きになるのもわかる気がするわ』

『えッ!?』
笑顔でサラリと物凄いこと言いませんでした?

…冗談、だよね
だってそんな…
いつもからかわれてるだけだし…

玩具みたいな感じ…でしょ?


『最近の手紙によく名前が出てきてたのよ、総ちゃんにしては珍しくて』

ちょ…、待って!
それ以上はやめてェェッ!
なんか恥ずかしいからァァァ!

『姉上ー、エリカー!』
『ひゃあああっ!』

急に声を掛けられみっともない声を上げてしまった

『どうしたんでィ。顔も赤いぜ?』
覗き込む総悟くんの顔が近い
柄にもなく戸惑ってしまう

『…何でもないよ』
ヘへへッと笑って誤魔化す様をミツバさんは可笑しそうに見ていた

この人もさりげにSッ気があるのね…
ドS気質は血筋なのかも

『姉上、これUFOキャッチャーで取れやした。あげます』

赤い筒にやる気の無い顔をつけた謎の物体、ジャスタウェイとかいう物

そのキーホルダー

『まぁ、江戸ではこうゆうのが流行ってるの?』

『かわいー♪なにこれー?』
この手の奇妙な物に目がないあたし

『あたしもほしー!そのUFOキャッチャーどこにあるの?』

すがる様に乞えば総悟くんがニヤリと笑った

そして教えてくれる代わりにポケットからもうひとつそのキーホルダーを出した

『エリカの分も取ってありやす』

…うそ

手のひらに乗せられた小さなキーホルダー

『あら、よかったわねエリカさん。』


ほんと、今日は驚かされてばかり


今日の君にはknock out


『エリカちゃーん?大丈夫か』
『もう…ダメかも』
総悟くんが輝いて見えてきた

『…重症だな』




ありがとう
大事にするからね





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