猫の耳も借りたい

『エリカ殿、受け取ってくれるか?』

攘夷志士で指名手配犯の桂さん

かぶき町には銀さんに会いに来ているらしいけれど、会えなかった時は大抵ここに寄っていく

…あたしより髪がサラサラなのがチョットムカつく、そんな桂さんが私にわりと大きな包みを寄越した

『これ…あたし、に?』

うむ、と神妙な顔で頷いた桂さん

『コレを見たとき、真っ先にエリカ殿の顔が浮かんでな…、エリカ殿が着るために作られたと言っても過言ではない』


着るって…着物か何か?
いいのかなぁ?そんなもの貰っても…

チラリとお登勢さんの顔色を窺ってみる
タバコをくわえて親指を立てて『貰っちゃいな』的な顔をしていた

…そうゆうことなら

『ありがとうございます♪桂さん』
最高の営業スマイルで最高のありがとうを

『おお、受け取ってくれるか!エリカ殿、では早速着てみてはくれぬか』

え?今、ですか…?

目を輝かせ頷く桂さん
『エリカ殿!是非とも着て見せてくれ』

そう熱心に言われたら…
着ないわけにはいかない、か

…私、押しに弱いんだよね

『…わかりました、で?どんな着物なんです?』ガサゴソ包みの中を見てみると
『…………此れを、着ろと?』

出てきたのは猫耳とメイド服、あと肉球付きグローブみたいなもの

桂さんて…
『萌え系が好きなんですか…猫耳なんて』

銀さんから人妻好きだと聞いてたんだけど…


『萌え系?そんなのは知らんが見事な召し物だろう!さあ、エリカ殿!私に着て見せてくれ!』
テンションが高くなってきた桂さん

『猫耳ならキャサリンさんがいるじゃないですか』

『ムッ、なんだ?あの化け猫のことか』

『何ダ、テメェ!ブン殴ルゾ!』


キャサリンさんにボッコボコに殴られた桂さんはまだ懇願してくる

『頼む!エリカ殿ォオッ!』

お登勢さんに助け船を出してもらおうと視線を送れば…

『着てやったらどうだい、他に客も居ないことだし』

逆に背中を押されてしまった


渋々バックルームに下がり更衣室で着替えてみた
何故かは分からないがサイズもピッタリで

ふんわりとしたミニスカートにフリルがカワイイエプロン…

律儀にしっぽまで付いてる

肉球付きのグローブは動きずらいけど…

らしくない服装に照れ臭くもあったけれど…
『…ちょっとカワイイかも』


店に出ていけば
『おおッ、流石はエリカ殿!肉球!素晴らしく肉球が似合っているぞ!』

大興奮の桂さん

『今はこんなのが流行っているのかい?分からない世の中だねぇ』

物珍しそうに眺めてくるお登勢さん

舌打ちしてるキャサリンさん


そして…

ガラガラッと音を立てて開かれて…

『………』
『………』
言葉を失い立ち尽くす二人

銀さんと総悟くん

な、なんでこんな時にこの二人が揃って来るのよぉ!
しかも、マズイ!
桂さんと総悟くんが鉢合わせ!?
どうしよう!!

『…何?この店趣向変えたの?』
マジマジと見つめてくる銀さん

恥ずかしさもあって頭は混乱してあたふたと右往左往するばかり

『ム、真撰組かッ!』

桂さんは懐からんまい棒を取り出し床に叩きつけた。

そして巻き起こった爆風と白煙、それに紛れて彼は姿を消した。

『…アレ、沖田くん。追いかけないの?』
爆発の影響のないカウンターの席に腰かけた銀さんが総悟くんに聞いた

『…あんなんより捕まえなきゃ何ねぇのが目の前に…』

…え?総悟くんの目の前に居るのって…

あたしじゃん!?

…ジャラリ

彼の手には首輪と鎖


『何よそれェッ!!』


猫耳メイド服が
沖田くんのドS心に火をつけました




『さぁ、エリカ。此方に来なせェ』

…じゃらじゃら

『行くかァッ!!仕事しろォッ!!』

『エリカ殿、受け取ってくれるか?』

攘夷志士で指名手配犯の桂さん

かぶき町には銀さんに会いに来ているらしいけれど、会えなかった時は大抵ここに寄っていく

…あたしより髪がサラサラなのがチョットムカつく、そんな桂さんが私にわりと大きな包みを寄越した

『これ…あたし、に?』

うむ、と神妙な顔で頷いた桂さん

『コレを見たとき、真っ先にエリカ殿の顔が浮かんでな…、エリカ殿が着るために作られたと言っても過言ではない』


着るって…着物か何か?
いいのかなぁ?そんなもの貰っても…

チラリとお登勢さんの顔色を窺ってみる
タバコをくわえて親指を立てて『貰っちゃいな』的な顔をしていた

…そうゆうことなら

『ありがとうございます♪桂さん』
最高の営業スマイルで最高のありがとうを

『おお、受け取ってくれるか!エリカ殿、では早速着てみてはくれぬか』

え?今、ですか…?

目を輝かせ頷く桂さん
『エリカ殿!是非とも着て見せてくれ』

そう熱心に言われたら…
着ないわけにはいかない、か

…私、押しに弱いんだよね

『…わかりました、で?どんな着物なんです?』ガサゴソ包みの中を見てみると
『…………此れを、着ろと?』

出てきたのは猫耳とメイド服、あと肉球付きグローブみたいなもの

桂さんて…
『萌え系が好きなんですか…猫耳なんて』

銀さんから人妻好きだと聞いてたんだけど…


『萌え系?そんなのは知らんが見事な召し物だろう!さあ、エリカ殿!私に着て見せてくれ!』
テンションが高くなってきた桂さん

『猫耳ならキャサリンさんがいるじゃないですか』

『ムッ、なんだ?あの化け猫のことか』

『何ダ、テメェ!ブン殴ルゾ!』


キャサリンさんにボッコボコに殴られた桂さんはまだ懇願してくる

『頼む!エリカ殿ォオッ!』

お登勢さんに助け船を出してもらおうと視線を送れば…

『着てやったらどうだい、他に客も居ないことだし』

逆に背中を押されてしまった


渋々バックルームに下がり更衣室で着替えてみた
何故かは分からないがサイズもピッタリで

ふんわりとしたミニスカートにフリルがカワイイエプロン…

律儀にしっぽまで付いてる

肉球付きのグローブは動きずらいけど…

らしくない服装に照れ臭くもあったけれど…
『…ちょっとカワイイかも』


店に出ていけば
『おおッ、流石はエリカ殿!肉球!素晴らしく肉球が似合っているぞ!』

大興奮の桂さん

『今はこんなのが流行っているのかい?分からない世の中だねぇ』

物珍しそうに眺めてくるお登勢さん

舌打ちしてるキャサリンさん


そして…

ガラガラッと音を立てて開かれて…

『………』
『………』
言葉を失い立ち尽くす二人

銀さんと総悟くん

な、なんでこんな時にこの二人が揃って来るのよぉ!
しかも、マズイ!
桂さんと総悟くんが鉢合わせ!?
どうしよう!!

『…何?この店趣向変えたの?』
マジマジと見つめてくる銀さん

恥ずかしさもあって頭は混乱してあたふたと右往左往するばかり

『ム、真撰組かッ!』

桂さんは懐からんまい棒を取り出し床に叩きつけた。

そして巻き起こった爆風と白煙、それに紛れて彼は姿を消した。

『…アレ、沖田くん。追いかけないの?』
爆発の影響のないカウンターの席に腰かけた銀さんが総悟くんに聞いた

『…あんなんより捕まえなきゃ何ねぇのが目の前に…』

…え?総悟くんの目の前に居るのって…

あたしじゃん!?

…ジャラリ

彼の手には首輪と鎖


『何よそれェッ!!』


猫耳メイド服が
沖田くんのドS心に火をつけました




『さぁ、エリカ。此方に来なせェ』

…じゃらじゃら

『行くかァッ!!仕事しろォッ!!』




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