幸せニュース

『エリカちゃ〜ん、聞いたよ。公衆の面前で堂々と交際宣言したって?』
『道端で口づけなんてアツいね〜、オジサン妬けちゃうよ〜』
『彼氏は真選組の隊長さんだって?将来は安心だね〜』

スナックお登勢に向かう短い道中
顔を合わしたご近所さんは口々にあたしと総悟くんの話を振ってきた

なんでみんな知ってるの?
なんでこんなに広まってるの?

恥ずかしいさに耐えきれずエリカは全力疾走でスナックお登勢まで向かった

『おはようございますッ!』
息を切らせて勢いよくスナックの扉を開いた

既に店に居たのはお登勢さんとキャサリンさんとたまさん
彼女たちは一斉にエリカを見た

『…え?…なんですか?』

『やるじゃないか、エリカ。しっかり幸せ掴んだみたいだね』
嬉しそうに頷くお登勢さん

対象的に不機嫌そうなキャサリンさん
『姉貴分差シ置イテ幸セニナロウナンテ生意気ナンダヨ!』

そして相変わらず無表情のたまさん
『おめでとうございます、エリカさま』

この様子からして三人も明らかにあたしたちの事を既に知っている様子

『な…、何でみんな知ってるの?』
パクパクと口を開閉してるエリカはまるで餌を待つ金魚さながら

『なんだい?アンタ、これ、知らなかったのかい』
お登勢から手渡されたものを見てエリカは度肝を抜かれた

『な、なんじゃこりゃあああッ!』



僅かに時を遡った真選組の屯所
朝食を済ませ結野アナの天気予報を見ていたゴリラ…いや、男が一人

『今日は一日晴れか、お妙さんの護衛日和だな』
天気図を見て満足そうに呟いた勲

『あんたは天気に関係なくいつだってそうだろうが』
その近くで茶をすすりながら新聞を開いていた十四郎がすかさずツッこんだ

『そうだな、俺の愛は天気に左右される事はない』
力強く拳を握りしめ胸を張って勲は言った

向かいに座っていた十四郎はそんな勲に向かってすすっていたお茶を噴き出した

『熱ぅあああッ!トシィィッ!何すんのッ!何してくれてんのッ!?まさ…かヤキモチ?ヤキモチなのかッ!』

『んなわけあるか!そうじゃねぇ、これ…』
十四郎は新聞のとある記事を勲に見せた

そこは新聞のちょうど真ん中らへん
町のローカルな記事が載っている頁
そこには見馴れた制服がどーんとでっかく載っていた

『…また総悟がなんかしたのか?』
嫌な予感を抱きながら写真をよく見てみると…

『ちょっ…何これェェェッ!トシッ!これ…エリカちゃんと総悟、だよね?これ、ちょっと…』

勲は顔を赤くしながら取り乱していた
十四郎は深くため息をつく

その記事に載っていた写真
それには
道の真ん中でキスをしていた総悟とエリカがデカデカと載っていた
[真選組一番隊隊長・堂々交際宣言]の見出しのしたに

『こ、こんな道端でせっ…接吻なんて…いけませんんんッ!!お父さんは許しませんッ!』
勲は勢いに任せその記事をくしゃくしゃに丸めていた


同じ頃、江戸中がこの記事を目にしていた

それを知らないのは等の本人たちだけだった『エリカちゃ〜ん、聞いたよ。公衆の面前で堂々と交際宣言したって?』
『道端で口づけなんてアツいね〜、オジサン妬けちゃうよ〜』
『彼氏は真選組の隊長さんだって?将来は安心だね〜』

スナックお登勢に向かう短い道中
顔を合わしたご近所さんは口々にあたしと総悟くんの話を振ってきた

なんでみんな知ってるの?
なんでこんなに広まってるの?

恥ずかしいさに耐えきれずエリカは全力疾走でスナックお登勢まで向かった

『おはようございますッ!』
息を切らせて勢いよくスナックの扉を開いた

既に店に居たのはお登勢さんとキャサリンさんとたまさん
彼女たちは一斉にエリカを見た

『…え?…なんですか?』

『やるじゃないか、エリカ。しっかり幸せ掴んだみたいだね』
嬉しそうに頷くお登勢さん

対象的に不機嫌そうなキャサリンさん
『姉貴分差シ置イテ幸セニナロウナンテ生意気ナンダヨ!』

そして相変わらず無表情のたまさん
『おめでとうございます、エリカさま』

この様子からして三人も明らかにあたしたちの事を既に知っている様子

『な…、何でみんな知ってるの?』
パクパクと口を開閉してるエリカはまるで餌を待つ金魚さながら

『なんだい?アンタ、これ、知らなかったのかい』
お登勢から手渡されたものを見てエリカは度肝を抜かれた

『な、なんじゃこりゃあああッ!』



僅かに時を遡った真選組の屯所
朝食を済ませ結野アナの天気予報を見ていたゴリラ…いや、男が一人

『今日は一日晴れか、お妙さんの護衛日和だな』
天気図を見て満足そうに呟いた勲

『あんたは天気に関係なくいつだってそうだろうが』
その近くで茶をすすりながら新聞を開いていた十四郎がすかさずツッこんだ

『そうだな、俺の愛は天気に左右される事はない』
力強く拳を握りしめ胸を張って勲は言った

向かいに座っていた十四郎はそんな勲に向かってすすっていたお茶を噴き出した

『熱ぅあああッ!トシィィッ!何すんのッ!何してくれてんのッ!?まさ…かヤキモチ?ヤキモチなのかッ!』

『んなわけあるか!そうじゃねぇ、これ…』
十四郎は新聞のとある記事を勲に見せた

そこは新聞のちょうど真ん中らへん
町のローカルな記事が載っている頁
そこには見馴れた制服がどーんとでっかく載っていた

『…また総悟がなんかしたのか?』
嫌な予感を抱きながら写真をよく見てみると…

『ちょっ…何これェェェッ!トシッ!これ…エリカちゃんと総悟、だよね?これ、ちょっと…』

勲は顔を赤くしながら取り乱していた
十四郎は深くため息をつく

その記事に載っていた写真
それには
道の真ん中でキスをしていた総悟とエリカがデカデカと載っていた
[真選組一番隊隊長・堂々交際宣言]の見出しのしたに

『こ、こんな道端でせっ…接吻なんて…いけませんんんッ!!お父さんは許しませんッ!』
勲は勢いに任せその記事をくしゃくしゃに丸めていた


同じ頃、江戸中がこの記事を目にしていた

それを知らないのは等の本人たちだけだった


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