遭遇

『ごはんご馳走してもらうのに買い出しまでさせちゃってスイマセン』
晩御飯の材料を選んでいるあたしの横で新八くんが申し訳無さそうに言った

『いいのいいの、あたし作るときは自分で選びたいからね』
選んだ質の良さそうなキャベツをかごに入れながら笑顔を返す

『あ、カゴは僕が持ちますから』

『あ、ゴメンネ。ありがとう』
せっかくだから持ってもらうことにした
新八くんほど気配り屋さんは回りにはなかなかいない

『それにしても銀さんですよ、小学生みたいな冷やかしを…』
呆れながらため息を溢した新八くん

『いいのいいの、気にしてないから』
男はいくつになってもガキ臭いものだ、とお登勢さんが言っていた
だからあたしは少しでも大人な対応を

『でもエリカさんて、モテますよね〜。』
『エッ!?』
人当たりのいい笑顔を浮かべた新八くんがとんでもないことを言った

『あたしが?冗談でしょ。告白されたのだって今までの人生で二回目だよ?』
モテると言われるにはおそれ多いです

『気づかれてないだけで結構思われてたりしますよ、きっと。銀さんもあんな感じですが普段から結構エリカさんのこと気にされてるんですよ、あとマダオさんとか…』

そうなんだ…
モテてるとは違うのかも知れないけれどそれはちょっと嬉しかったりして

ほんのり頬を染めながらエリカはかごにじゃがいもを入れた

『沖田さんも、ですよね』

『……新八くん、今の顔、さっきの銀さんにそっくりよ』

『あはは、スイマセン冷やかすつもりはないんですよホントに』

ほんとに、そう思う!?
総悟くんもあたしのこと気にしてくれてると思う!?

心中は穏やかとは言えない中で

『…どうだかね〜』
なんて素っ気ない返事を返していた

そうだったら、すごく嬉しい
この上ないほど嬉しいんだよ、ホントは

期待してもいいですか?



『あり?エリカじゃねーか、それにメガネも』
『あ、総悟くん!』

噂をすれば影、買い物を済ませてスーパーから出たところでバッタリ総悟くんに出会った

不意打ち過ぎて何を話していいか全然浮かばずあたふたしていると隣の新八くんが彼に声をかけていた

『沖田さん!パトロール中ですか?今日も忙しそうですね』

『まぁ、ボチボチでさァ…』
そうひとこと呟くと、あたしと新八くんを交互に見やった

元々口数が多くはない彼だけど、いつもとどこか様子が違う
…どうしたんだろう

『そうゆうアンタらはなにしてんでィ、珍しい取り合わせでさァ』

『あたしたちは夕飯の買い出しだよ、今日は万事屋でみんなで食べるの』
あたしがそう言うと総悟くんは訝しげに眉根を寄せた

『どうゆう風の吹き回しでィ、なんかいいことでもあったのかィ』

玉の輿つかまえた、とか

総悟くんの口から出てきた言葉に今度はあたしが眉根を寄せた

『…え?』
なんで総悟くんが知ってるの?

あまりに驚きすぎてあたしだけ時間が止まったみたいに動けなかった
『ごはんご馳走してもらうのに買い出しまでさせちゃってスイマセン』
晩御飯の材料を選んでいるあたしの横で新八くんが申し訳無さそうに言った

『いいのいいの、あたし作るときは自分で選びたいからね』
選んだ質の良さそうなキャベツをかごに入れながら笑顔を返す

『あ、カゴは僕が持ちますから』

『あ、ゴメンネ。ありがとう』
せっかくだから持ってもらうことにした
新八くんほど気配り屋さんは回りにはなかなかいない

『それにしても銀さんですよ、小学生みたいな冷やかしを…』
呆れながらため息を溢した新八くん

『いいのいいの、気にしてないから』
男はいくつになってもガキ臭いものだ、とお登勢さんが言っていた
だからあたしは少しでも大人な対応を

『でもエリカさんて、モテますよね〜。』
『エッ!?』
人当たりのいい笑顔を浮かべた新八くんがとんでもないことを言った

『あたしが?冗談でしょ。告白されたのだって今までの人生で二回目だよ?』
モテると言われるにはおそれ多いです

『気づかれてないだけで結構思われてたりしますよ、きっと。銀さんもあんな感じですが普段から結構エリカさんのこと気にされてるんですよ、あとマダオさんとか…』

そうなんだ…
モテてるとは違うのかも知れないけれどそれはちょっと嬉しかったりして

ほんのり頬を染めながらエリカはかごにじゃがいもを入れた

『沖田さんも、ですよね』

『……新八くん、今の顔、さっきの銀さんにそっくりよ』

『あはは、スイマセン冷やかすつもりはないんですよホントに』

ほんとに、そう思う!?
総悟くんもあたしのこと気にしてくれてると思う!?

心中は穏やかとは言えない中で

『…どうだかね〜』
なんて素っ気ない返事を返していた

そうだったら、すごく嬉しい
この上ないほど嬉しいんだよ、ホントは

期待してもいいですか?



『あり?エリカじゃねーか、それにメガネも』
『あ、総悟くん!』

噂をすれば影、買い物を済ませてスーパーから出たところでバッタリ総悟くんに出会った

不意打ち過ぎて何を話していいか全然浮かばずあたふたしていると隣の新八くんが彼に声をかけていた

『沖田さん!パトロール中ですか?今日も忙しそうですね』

『まぁ、ボチボチでさァ…』
そうひとこと呟くと、あたしと新八くんを交互に見やった

元々口数が多くはない彼だけど、いつもとどこか様子が違う
…どうしたんだろう

『そうゆうアンタらはなにしてんでィ、珍しい取り合わせでさァ』

『あたしたちは夕飯の買い出しだよ、今日は万事屋でみんなで食べるの』
あたしがそう言うと総悟くんは訝しげに眉根を寄せた

『どうゆう風の吹き回しでィ、なんかいいことでもあったのかィ』

玉の輿つかまえた、とか

総悟くんの口から出てきた言葉に今度はあたしが眉根を寄せた

『…え?』
なんで総悟くんが知ってるの?

あまりに驚きすぎてあたしだけ時間が止まったみたいに動けなかった



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