冷やかし御免

『エリカちゃん、玉の輿逃したってマジ?』
万事屋を尋ねたら第一声がソレ

『銀さ〜ん、何で知ってるの?それ昨日の話なんですけど』

『さっき、家賃回収にきたキャサリンが言ってたんだけど』

キャサリンさんのお喋り…

『玉の輿って何アルか?食べ物アルか?エリカはどんなうまいもん逃したネェェェッ!』
『玉の輿っていうのはお金持ってる人の事だよ、神楽ちゃん。お金持ちのひとにエリカさん昨日交際を申し込まれたんだけど断ったからその事を言ってたんだよ』

新八くんの丁寧な口調で説明されるとなんだかよりいっそう恥ずかしい

『なんで断ったアルーッ!お金持ちと結婚したら酢こんぶ食べ放題アルよ』
『酢こんぶはどうでもいいとにしても、そいつ結構いいご身分だったんだろ?いい暮らしできんじゃないの〜勿体無い』

いい暮らし、か
そりゃ貧乏よりお金持ちの方が良いに決まってる


だけど…


『ってゆうか結婚結婚言うけど付き合わない?って言われただけだからね?先走りすぎだからふたりとも』

『そうは言ってもよ、あちらさんは三十近かったんだろ?向こうは考えてたろうよ』

『…そうだったのかな』
だったら尚更考えられないよ

『ぜってーそうだって、だからとりあえずお友達から〜的なアレでキープしとくべきだったって』

『………』

そうは言っても…

出会ったばかりのヒトと付き合うなんて無理だし、結婚はやっぱり大好きなヒトとするものだと思ってる

これってフツーじゃないのかな
あたしってお堅いですか?

『あ、そうか。エリカちゃんはお金持ちよりドSがいいんだ、そうなんだ〜』
ニヤニヤといやらしい笑顔の銀さん
なんかスッゴいムカつくんですけど

『総悟くんは関係ないじゃないですか!あたしはただ…』
『あれ、俺は別に沖田くんとは言ってないんだけど』

銀さんの冷やかすようなニヤケ顔をこれ以上見たくなくてピシャリと断ち切るように立てた大きな音

じんじんと熱を帯びる手のひら

万事屋のテーブルに両手を付いて満面の笑みで言った
『これ以上おかしな事言うなら、晩ご飯つくってあげませんよ』

銀さんを黙らせるのにこれ以上の文句は無かった

『いやアル!エリカのご飯食べたいアル!銀ちゃんちょっと黙るネ!』
かわりに神楽ちゃんが騒ぎ出してしまったけど

今夜は以前から晩御飯をご馳走する約束をしていた
最近は仕事が無くてお茶漬けばっかりだったと聞かされては同情せずにいられなかったと言うわけで

『じゃああたし、買い出し行ってくる』
『あ、僕も行きます。たくさん買うことになりそうですからね』
『ありがと』

こうしてあたしは新八くんと大江戸ストアへ向かった

『エリカちゃん、玉の輿逃したってマジ?』
万事屋を尋ねたら第一声がソレ

『銀さ〜ん、何で知ってるの?それ昨日の話なんですけど』

『さっき、家賃回収にきたキャサリンが言ってたんだけど』

キャサリンさんのお喋り…

『玉の輿って何アルか?食べ物アルか?エリカはどんなうまいもん逃したネェェェッ!』
『玉の輿っていうのはお金持ってる人の事だよ、神楽ちゃん。お金持ちのひとにエリカさん昨日交際を申し込まれたんだけど断ったからその事を言ってたんだよ』

新八くんの丁寧な口調で説明されるとなんだかよりいっそう恥ずかしい

『なんで断ったアルーッ!お金持ちと結婚したら酢こんぶ食べ放題アルよ』
『酢こんぶはどうでもいいとにしても、そいつ結構いいご身分だったんだろ?いい暮らしできんじゃないの〜勿体無い』

いい暮らし、か
そりゃ貧乏よりお金持ちの方が良いに決まってる


だけど…


『ってゆうか結婚結婚言うけど付き合わない?って言われただけだからね?先走りすぎだからふたりとも』

『そうは言ってもよ、あちらさんは三十近かったんだろ?向こうは考えてたろうよ』

『…そうだったのかな』
だったら尚更考えられないよ

『ぜってーそうだって、だからとりあえずお友達から〜的なアレでキープしとくべきだったって』

『………』

そうは言っても…

出会ったばかりのヒトと付き合うなんて無理だし、結婚はやっぱり大好きなヒトとするものだと思ってる

これってフツーじゃないのかな
あたしってお堅いですか?

『あ、そうか。エリカちゃんはお金持ちよりドSがいいんだ、そうなんだ〜』
ニヤニヤといやらしい笑顔の銀さん
なんかスッゴいムカつくんですけど

『総悟くんは関係ないじゃないですか!あたしはただ…』
『あれ、俺は別に沖田くんとは言ってないんだけど』

銀さんの冷やかすようなニヤケ顔をこれ以上見たくなくてピシャリと断ち切るように立てた大きな音

じんじんと熱を帯びる手のひら

万事屋のテーブルに両手を付いて満面の笑みで言った
『これ以上おかしな事言うなら、晩ご飯つくってあげませんよ』

銀さんを黙らせるのにこれ以上の文句は無かった

『いやアル!エリカのご飯食べたいアル!銀ちゃんちょっと黙るネ!』
かわりに神楽ちゃんが騒ぎ出してしまったけど

今夜は以前から晩御飯をご馳走する約束をしていた
最近は仕事が無くてお茶漬けばっかりだったと聞かされては同情せずにいられなかったと言うわけで

『じゃああたし、買い出し行ってくる』
『あ、僕も行きます。たくさん買うことになりそうですからね』
『ありがと』

こうしてあたしは新八くんと大江戸ストアへ向かった




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