冷たい手でもいいですか

ことしは例年稀に見る大雪
かぶき町も一面真っ白な雪化粧

『第一回かぶき町雪まつり開催〜ッ!』
お登勢さんの掛け声で始まった雪まつり
みんなで賞金目指して立派な雪像を作り始める

スナックお登勢は参加していないのであたしは辺りを見て回ってた

さすがかぶき町の雪まつり
一般的な雪まつりでま見られないエロチックな雪像が並ぶ

『ちょっとォォォッ!あんたらなにつくってんだァァァッ!?』
新八くんの叫び声がこだました

『なに、なんか文句あんのか?』

『なんつー卑猥なもん作ってんですか!こんなもんで賞金貰えるかァァァッ!』

『なに考えてんの、お前。なんかやらしい想像してるみてーだけどコレは、あれだぞ、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だぜ』

その無駄に長い名前の大砲はどう見ても…
『男性器にしか見えないんですけど』

『ちょっ…エリカさんンンッ!そんなはっきり!?僕が敢えて名称伏せた意味がなくなるじゃないですかッ!』

『いや、いいよ。エリカちゃんみたいなかわいい子の口から卑猥な言葉が出てくると何かムラムラすっから』

『わたしもかわいい女の子アル、だからムラムラするヨロシ』

『ガキは黙ってろ』
いつもの平和な万事屋の風景

そこにマダオさん、さっちゃんさん、お妙ちゃん、そして桂さん

彼らが集まってハプニングが起こらないわけがない

いつの間にか雪まつり会場では雪合戦が繰り広げられていた

巻き込まれたくなくて会場から抜け出した時だった

『きゃああッ!』
豪快に滑って転んでしりもちをついた

『おうエリカ、こんなとこでなにしてんでィ』

『え?』
見上げたそこにいたのは総悟くん
マフラーを巻き付けて肩をすくめる
今日はとくに寒いもんね

『今日の下着は黒か、いいねェ』
『!?』
気付けは転んだ拍子に着物の裾は捲れて総悟くんから丸見え状態

『きゃああああッ!なに見てんのよ〜ッ!』
丸見えパンツを隠しながら掴んだ雪を総悟くんめがけて投げては見るものの…

『そっちが見せてきたんじゃねーか』
全部ひょいひょいかわされてしまう

『…う〜、冷たい〜』
手袋をしてなかったせいで手はかじかんで真っ赤

『あ〜あ、手袋はどうしたんでィ。霜焼けになっちまうぜ』
冷たくなったあたしの手を取り立たせてくれた総悟くん

そういう彼だって手袋してないのに

『…あったかい』
きゅっと握り返された手に胸も大きく高鳴って

『手が温かい人は心が冷たいっていうよね』
照れ隠しに飛び出す憎まれ口

『それなら心はエリカが温めてくだせェ』
彼の言葉に
あたしの心は温まるどころか沸騰寸前です

顔を真っ赤に照れてるあたしをみて総悟くんはサイコーに楽しそうで意地悪な笑顔

それでも離せない
君のぬくもり

冷たい手でもいいですか


thanks!確かに恋だった
ことしは例年稀に見る大雪
かぶき町も一面真っ白な雪化粧

『第一回かぶき町雪まつり開催〜ッ!』
お登勢さんの掛け声で始まった雪まつり
みんなで賞金目指して立派な雪像を作り始める

スナックお登勢は参加していないのであたしは辺りを見て回ってた

さすがかぶき町の雪まつり
一般的な雪まつりでま見られないエロチックな雪像が並ぶ

『ちょっとォォォッ!あんたらなにつくってんだァァァッ!?』
新八くんの叫び声がこだました

『なに、なんか文句あんのか?』

『なんつー卑猥なもん作ってんですか!こんなもんで賞金貰えるかァァァッ!』

『なに考えてんの、お前。なんかやらしい想像してるみてーだけどコレは、あれだぞ、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だぜ』

その無駄に長い名前の大砲はどう見ても…
『男性器にしか見えないんですけど』

『ちょっ…エリカさんンンッ!そんなはっきり!?僕が敢えて名称伏せた意味がなくなるじゃないですかッ!』

『いや、いいよ。エリカちゃんみたいなかわいい子の口から卑猥な言葉が出てくると何かムラムラすっから』

『わたしもかわいい女の子アル、だからムラムラするヨロシ』

『ガキは黙ってろ』
いつもの平和な万事屋の風景

そこにマダオさん、さっちゃんさん、お妙ちゃん、そして桂さん

彼らが集まってハプニングが起こらないわけがない

いつの間にか雪まつり会場では雪合戦が繰り広げられていた

巻き込まれたくなくて会場から抜け出した時だった

『きゃああッ!』
豪快に滑って転んでしりもちをついた

『おうエリカ、こんなとこでなにしてんでィ』

『え?』
見上げたそこにいたのは総悟くん
マフラーを巻き付けて肩をすくめる
今日はとくに寒いもんね

『今日の下着は黒か、いいねェ』
『!?』
気付けは転んだ拍子に着物の裾は捲れて総悟くんから丸見え状態

『きゃああああッ!なに見てんのよ〜ッ!』
丸見えパンツを隠しながら掴んだ雪を総悟くんめがけて投げては見るものの…

『そっちが見せてきたんじゃねーか』
全部ひょいひょいかわされてしまう

『…う〜、冷たい〜』
手袋をしてなかったせいで手はかじかんで真っ赤

『あ〜あ、手袋はどうしたんでィ。霜焼けになっちまうぜ』
冷たくなったあたしの手を取り立たせてくれた総悟くん

そういう彼だって手袋してないのに

『…あったかい』
きゅっと握り返された手に胸も大きく高鳴って

『手が温かい人は心が冷たいっていうよね』
照れ隠しに飛び出す憎まれ口

『それなら心はエリカが温めてくだせェ』
彼の言葉に
あたしの心は温まるどころか沸騰寸前です

顔を真っ赤に照れてるあたしをみて総悟くんはサイコーに楽しそうで意地悪な笑顔

それでも離せない
君のぬくもり

冷たい手でもいいですか





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