身柄確保

『合コン?』

『そうアル!銀ちゃんがかわいい子集めろって言ってたからエリカも来るアル』

合コンなんてあたし無理、そうゆうの苦手なの

そう言おうとする前に神楽ちゃんは遥か彼方に

『万事屋の旦那、合コン主催するんですか?いよいよ彼女欲しくなったとか…』

『えェっ!?山崎さん居たのッ!?』

背後から突然声をかけられ漫画並みに飛び上がった
どんだけ空気と一体化してるんですか

『すいません、地味で存在感なくて』

『あ、いえ、こちらこそ…』

土方さんのおつかいで両手をマヨネーズいっぱいの買い物袋で塞がれた山崎さんと途中まで並んで帰った

『エリカさん合コンいくんですか?』

『うーん、あんまり行きたくないんだけど』

『沖田さんは知ってるんですか?』

『エッ!?…知らないと思うけど、だって神楽ちゃんも銀さんも総悟くん誘うと思う?』

『…まぁ、そうですね』

知ったところでどうだろう
あたしが合コン行くっていったら…

「ヘぇ、いい男捕まえて来なせェよ」
なんて言われるのがオチかも

山崎さんと別れたあと丁重にお断りしようと万事屋に行った

けど

九ちゃんと言う女の子が男の子に変身するために工事をしようとしている、それを阻止するため合コンだ!と力説された

『だからエリカちゃんも協力してくれ!』

『エリカ殿ォォォッ!お願い申し上げます!若のためにッ!』

銀さんと九ちゃんのお世話役の東城さん

確かあたしは押しに弱いって設定だった
そんなわけでふたりの迫力に負けてあたしは首を縦に振ってしまったのでした

計画としては[九ちゃん]を男の子に惚れさせて突貫工事を思い止まらせると言うもの

『エリカちゃんは神楽といっしょに俺のことか〜わ〜うぃ〜うぃ〜とか言っててくれればいいから』

…努力します

気乗りしないままに
合コンの日はやって来た

気乗りしないといっても知らない人たちと会うわけだからちょっぴりおめかしして家を出た

アパートの階段を降りたところで

…ガチャ

という不穏な音と共に現れた黒い影

『はーい、身柄確保〜』

『…え、総悟くん?な、なんであたし手錠かけられてるの!?』
状況もわからないままにパトカーに押し込まれる

『とある筋から旦那が合コンを主催するって情報入手しやしてね』

『…山崎さんでしょ?』

『エリカがそれに参加するっていうから安全のため身柄を確保する』

『何で〜、意味わかんないよ。しかも何で手錠なんか』
不満が募っているのはこっちの方
それなのに不機嫌そうな総悟くんにジロリと睨まれた

『なんでい、そんなに合コン行きたかったのかィ』

『そんなんじゃなくて!』
かくかくしかじか事のなりゆきを説明してみたものの…

『それ自体がエリカを誘い出す罠かも知れねーだろ』

どんだけ危険視してるの?この人…

『ちょっと、たかが合コンだよ?しかも銀サンや新八くんがいるんだよ?なんの危険があるのよー』

『合コンってのは乱交パーティーみたいなもんだと、合体コンパだと近藤さんがいってやした。旦那や眼鏡、どこぞの馬の骨とも知れねぇ男と合体してーのかエリカは』

『ちがーうッ!そんなの合コンじゃない!』

『わかってねぇのはエリカだ、てな訳で合コン終わる頃まで身柄は拘束するんで』

ちょ…、マジですか

パトカーに乗せられたまま、あたしは総悟くんにつれ回された

お団子屋さんでお茶して、ゲーセンで遊んで、公園でまったりして…

…あれ、ちょっと待って

こうゆうの、一般的に

デート、っていいませんか

棚からぼた餅、みたいな?

ただひとつだけ不満が

いつまで経っても手錠をはずしてくれなかったこと

『みんなエリカを見てまさァ』

『当然だよ!いい加減外してよ〜』

『やなこった、こんなに似合ってんのに』

このドSやろォォォッ!
『合コン?』

『そうアル!銀ちゃんがかわいい子集めろって言ってたからエリカも来るアル』

合コンなんてあたし無理、そうゆうの苦手なの

そう言おうとする前に神楽ちゃんは遥か彼方に

『万事屋の旦那、合コン主催するんですか?いよいよ彼女欲しくなったとか…』

『えェっ!?山崎さん居たのッ!?』

背後から突然声をかけられ漫画並みに飛び上がった
どんだけ空気と一体化してるんですか

『すいません、地味で存在感なくて』

『あ、いえ、こちらこそ…』

土方さんのおつかいで両手をマヨネーズいっぱいの買い物袋で塞がれた山崎さんと途中まで並んで帰った

『エリカさん合コンいくんですか?』

『うーん、あんまり行きたくないんだけど』

『沖田さんは知ってるんですか?』

『エッ!?…知らないと思うけど、だって神楽ちゃんも銀さんも総悟くん誘うと思う?』

『…まぁ、そうですね』

知ったところでどうだろう
あたしが合コン行くっていったら…

「ヘぇ、いい男捕まえて来なせェよ」
なんて言われるのがオチかも

山崎さんと別れたあと丁重にお断りしようと万事屋に行った

けど

九ちゃんと言う女の子が男の子に変身するために工事をしようとしている、それを阻止するため合コンだ!と力説された

『だからエリカちゃんも協力してくれ!』

『エリカ殿ォォォッ!お願い申し上げます!若のためにッ!』

銀さんと九ちゃんのお世話役の東城さん

確かあたしは押しに弱いって設定だった
そんなわけでふたりの迫力に負けてあたしは首を縦に振ってしまったのでした

計画としては[九ちゃん]を男の子に惚れさせて突貫工事を思い止まらせると言うもの

『エリカちゃんは神楽といっしょに俺のことか〜わ〜うぃ〜うぃ〜とか言っててくれればいいから』

…努力します

気乗りしないままに
合コンの日はやって来た

気乗りしないといっても知らない人たちと会うわけだからちょっぴりおめかしして家を出た

アパートの階段を降りたところで

…ガチャ

という不穏な音と共に現れた黒い影

『はーい、身柄確保〜』

『…え、総悟くん?な、なんであたし手錠かけられてるの!?』
状況もわからないままにパトカーに押し込まれる

『とある筋から旦那が合コンを主催するって情報入手しやしてね』

『…山崎さんでしょ?』

『エリカがそれに参加するっていうから安全のため身柄を確保する』

『何で〜、意味わかんないよ。しかも何で手錠なんか』
不満が募っているのはこっちの方
それなのに不機嫌そうな総悟くんにジロリと睨まれた

『なんでい、そんなに合コン行きたかったのかィ』

『そんなんじゃなくて!』
かくかくしかじか事のなりゆきを説明してみたものの…

『それ自体がエリカを誘い出す罠かも知れねーだろ』

どんだけ危険視してるの?この人…

『ちょっと、たかが合コンだよ?しかも銀サンや新八くんがいるんだよ?なんの危険があるのよー』

『合コンってのは乱交パーティーみたいなもんだと、合体コンパだと近藤さんがいってやした。旦那や眼鏡、どこぞの馬の骨とも知れねぇ男と合体してーのかエリカは』

『ちがーうッ!そんなの合コンじゃない!』

『わかってねぇのはエリカだ、てな訳で合コン終わる頃まで身柄は拘束するんで』

ちょ…、マジですか

パトカーに乗せられたまま、あたしは総悟くんにつれ回された

お団子屋さんでお茶して、ゲーセンで遊んで、公園でまったりして…

…あれ、ちょっと待って

こうゆうの、一般的に

デート、っていいませんか

棚からぼた餅、みたいな?

ただひとつだけ不満が

いつまで経っても手錠をはずしてくれなかったこと

『みんなエリカを見てまさァ』

『当然だよ!いい加減外してよ〜』

『やなこった、こんなに似合ってんのに』

このドSやろォォォッ!



back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -