合縁奇縁

もくもくと黒煙が立ち込める真撰組の屯所

スーパーの前で大怪我をしていた男の人に頼まれて荷物を届けに来たエリカ


『ギャアアアッ』


受け取った地味な人が大きな爆音と共に吹っ飛んだ

『お前、攘夷派テロリストか』

大混乱の頭では逃げるのもままならず瞳孔開いた怖い人に捕らえられた。

副長とか呼ばれてたっけ

そこから職務質問
と言うより…取り調べだ。

『名前は』

『年齢は』

『スリーサイズは』

『職業は』

『今日のパンツは何色でィ』

『此処には何しに来た』

『まずはパンツ見せてみな』



『ちょっと何なのよさっきからァッ!』
『総悟ォオッ!』


『でけェ声出すんじゃねェや、お二人さん』
飄々とした態度の、かわいい顔した男が耳を塞いで取り調べを受けているエリカの横に立っていた。


『テメェが出させてんだろうが』
ますます怖い顔になった副長さんはマヨネーズ型のライターでタバコに火を付けた

『警察だか何だか知りませんけどセクハラで訴えますからねッ!!』

キッと睨みを聞かせて言ってやると

『おーおー、反抗的な良い目だねィ。気の強い女は嫌いじゃねェ』

…オイオイ、なんだよこの警察官は。
臆してはダメよ、エリカ!
世の中には変な警察官だって居るものなのよ


聞くところによると宅配屋を装ったテロが流行ってたとか
わたし、完全に利用されたのね…

『あの…もういい加減にしてもらえませんか、私はただ親切心で荷物を代わりに運んだだけであって攘夷とかそうゆうのには全く関わり無いんです!ってゆうか攘夷って何!?ってくらいの馬鹿な女なんでッ!!』


『…っ、あぁ、まぁそうゆうことなら仕方ねぇ』

食って掛かる勢いで詰め寄れば怖い顔の副長サンもたじたじだ。

『ヘェ、やるじゃねェですかアンタ。鬼の副長を黙らせるたァただモンじゃねェ』
総悟と呼ばれていた男がニヤリと笑った。

『じゃあ帰っても良いですね?』

グダグタな取り調べで家を出たときは高かった陽ももう傾いていた。

『お詫びも兼ねて俺が送っていきまさァ、さぁ、乗りなせェ』

パトカー…ですか。

気が引けたけど、もう店に向かう時間だしお言葉に甘える事にした。

『アンタ、真撰組に入って一緒に土方のヤローをブッ飛ばしやせんか』
なんて勧誘された。

変なヤツ…
自分の上司の命を狙ってるなんて


『あ!ココで下ろして』

お登勢さんが丁度暖簾を提げている所だった

エリカがパトカーから降りるや否や…
『エリカ?アンタ…一体何したんだい』

私が罪を犯したこと前提での物言い

『なにもしてません!誤認逮捕』

『逮捕はしてやせんぜ、連行したまででィ』

申し訳なさなど微塵もない総悟が腹立たしい

意識してはいなかったが睨んでいたようで目があった総悟がニヤリと笑った
『そうゆう顔は俺を喜ばすだけですぜ』

どうゆう趣味してんのよ
この男…


『何だよババァ、ついに逮捕されんのか』
愛車のスクーターで銀さんが帰宅

『違うわボケェええッ!』
お登勢さんの見事な飛び蹴りが炸裂した

いつ見ても華麗です

隣から総悟くんの口笛も聞こえてきた

『あのババァ、旦那を吹っ飛ばすたァやるじゃねェか』

『なぁに?アンタ銀さんの知り合いなの?』

『ただの腐れ縁だーコノヤロー』
スクーターの下から這い出してきた銀さんが鬱陶しそうに言った

『まぁ、そんなとこでィ』

銀さんて本と顔が広いんですね

『じゃ、俺ァそろそろ行きまさァ』
そう言ってパトカーに乗り込んだ総悟くん

『送ってくれてどうもありがとうございました』
不本意だけど一応お礼は言わなくちゃね

『礼は良いから次はパンツ見せなせェ』

ハァアアアッ!?

おまわりさん、此処に変態が居るんですけど…

…あぁ、コイツがおまわりさんなんだもんね

大丈夫ですか?江戸の未来は

『じゃ、近いうち飲みに来てやらァ。勝負パンツ履いとけよ』

パトカーは夕焼けに染まるかぶき町を走り去っていった

『エリカちゃん、変なのに目付けられちゃったんじゃね?』

『………。』

『ま、頑張んなさい。銀さん応援してるから』

他人事とはいえ、銀さん全然心配してないですよね

『どうしよう、…わたし勝負パンツなんて持ってませんよ』

『はッ!?いや、無くてもいいでしょーが!沖田くんに見せるつもり?いやいやいやいけませんよそんなのーッ!…でも勝負パンツの一枚や二枚、いざというときのために持っておくのも…』


そうだね、明日勝負パンツ買いに行こう

見せるつもりは無いよ?
銀さんが言うように…いざという時の為に


『なんなら銀さんが選んであげようか?』

『結構です』
もくもくと黒煙が立ち込める真撰組の屯所

スーパーの前で大怪我をしていた男の人に頼まれて荷物を届けに来たエリカ


『ギャアアアッ』


受け取った地味な人が大きな爆音と共に吹っ飛んだ

『お前、攘夷派テロリストか』

大混乱の頭では逃げるのもままならず瞳孔開いた怖い人に捕らえられた。

副長とか呼ばれてたっけ

そこから職務質問
と言うより…取り調べだ。

『名前は』

『年齢は』

『スリーサイズは』

『職業は』

『今日のパンツは何色でィ』

『此処には何しに来た』

『まずはパンツ見せてみな』



『ちょっと何なのよさっきからァッ!』
『総悟ォオッ!』


『でけェ声出すんじゃねェや、お二人さん』
飄々とした態度の、かわいい顔した男が耳を塞いで取り調べを受けているエリカの横に立っていた。


『テメェが出させてんだろうが』
ますます怖い顔になった副長さんはマヨネーズ型のライターでタバコに火を付けた

『警察だか何だか知りませんけどセクハラで訴えますからねッ!!』

キッと睨みを聞かせて言ってやると

『おーおー、反抗的な良い目だねィ。気の強い女は嫌いじゃねェ』

…オイオイ、なんだよこの警察官は。
臆してはダメよ、エリカ!
世の中には変な警察官だって居るものなのよ


聞くところによると宅配屋を装ったテロが流行ってたとか
わたし、完全に利用されたのね…

『あの…もういい加減にしてもらえませんか、私はただ親切心で荷物を代わりに運んだだけであって攘夷とかそうゆうのには全く関わり無いんです!ってゆうか攘夷って何!?ってくらいの馬鹿な女なんでッ!!』


『…っ、あぁ、まぁそうゆうことなら仕方ねぇ』

食って掛かる勢いで詰め寄れば怖い顔の副長サンもたじたじだ。

『ヘェ、やるじゃねェですかアンタ。鬼の副長を黙らせるたァただモンじゃねェ』
総悟と呼ばれていた男がニヤリと笑った。

『じゃあ帰っても良いですね?』

グダグタな取り調べで家を出たときは高かった陽ももう傾いていた。

『お詫びも兼ねて俺が送っていきまさァ、さぁ、乗りなせェ』

パトカー…ですか。

気が引けたけど、もう店に向かう時間だしお言葉に甘える事にした。

『アンタ、真撰組に入って一緒に土方のヤローをブッ飛ばしやせんか』
なんて勧誘された。

変なヤツ…
自分の上司の命を狙ってるなんて


『あ!ココで下ろして』

お登勢さんが丁度暖簾を提げている所だった

エリカがパトカーから降りるや否や…
『エリカ?アンタ…一体何したんだい』

私が罪を犯したこと前提での物言い

『なにもしてません!誤認逮捕』

『逮捕はしてやせんぜ、連行したまででィ』

申し訳なさなど微塵もない総悟が腹立たしい

意識してはいなかったが睨んでいたようで目があった総悟がニヤリと笑った
『そうゆう顔は俺を喜ばすだけですぜ』

どうゆう趣味してんのよ
この男…


『何だよババァ、ついに逮捕されんのか』
愛車のスクーターで銀さんが帰宅

『違うわボケェええッ!』
お登勢さんの見事な飛び蹴りが炸裂した

いつ見ても華麗です

隣から総悟くんの口笛も聞こえてきた

『あのババァ、旦那を吹っ飛ばすたァやるじゃねェか』

『なぁに?アンタ銀さんの知り合いなの?』

『ただの腐れ縁だーコノヤロー』
スクーターの下から這い出してきた銀さんが鬱陶しそうに言った

『まぁ、そんなとこでィ』

銀さんて本と顔が広いんですね

『じゃ、俺ァそろそろ行きまさァ』
そう言ってパトカーに乗り込んだ総悟くん

『送ってくれてどうもありがとうございました』
不本意だけど一応お礼は言わなくちゃね

『礼は良いから次はパンツ見せなせェ』

ハァアアアッ!?

おまわりさん、此処に変態が居るんですけど…

…あぁ、コイツがおまわりさんなんだもんね

大丈夫ですか?江戸の未来は

『じゃ、近いうち飲みに来てやらァ。勝負パンツ履いとけよ』

パトカーは夕焼けに染まるかぶき町を走り去っていった

『エリカちゃん、変なのに目付けられちゃったんじゃね?』

『………。』

『ま、頑張んなさい。銀さん応援してるから』

他人事とはいえ、銀さん全然心配してないですよね

『どうしよう、…わたし勝負パンツなんて持ってませんよ』

『はッ!?いや、無くてもいいでしょーが!沖田くんに見せるつもり?いやいやいやいけませんよそんなのーッ!…でも勝負パンツの一枚や二枚、いざというときのために持っておくのも…』


そうだね、明日勝負パンツ買いに行こう

見せるつもりは無いよ?
銀さんが言うように…いざという時の為に


『なんなら銀さんが選んであげようか?』

『結構です』



back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -